今朝は息子の授業が11時開始なので、近所を一時間ほど散歩してきました。散歩途中で、始めに会ったのは、ペムとニールの中年のカップル。ニールは酷いぎっくり腰を4月に発症してから歩くことも困難なほどでしたが、ここ2、3日、散歩を始めたそうです。
今日は神経科の先生に検査の結果を聞きに行く日だそうで、手術で治せるのか、それともこのまま腰の痛い状態が一生続くのか、とても心配だと思います。ニールとペムは毎年この時期に3か月ほどかけて、クイーンズランドへキャラバンを引っ張って行きますが、今年はニールのぎっくり腰の為、中止しています。キャラバンとはキャンピングカーのように中で寝たり、食事を作ったりできるのですが、エンジンは付いていないので、大型の車で牽引します。
ペムはその後、別の道へジョギングで行ったので、ニールと一緒に歩いていたら、今度はフレッド(中年の女性)が丁度家から出てきて散歩に行くところだったので、声をかけて、3人一緒に暫く歩きました。10分程歩きながら話して、僕は家の方向へ別の道に曲がって2人と別れました。
1時間程の散歩でしたが、3人のご近所さんとお話ができて、今日は、とてもラッキーでした。僕にとって、散歩での一番の楽しみはご近所さんと会って話せることです。今朝会った3人は大抵、朝は散歩やジョギングなどをされているので、よくお会いします。
最近、僕は朝、息子の高校の近くの浜辺をジョギングするので、ご近所さんと話すのは久しぶりなのですが、、、。みんな活発な引退生活をされているようです。
以前のブログにも書きましたが、僕の住んでいる半径1、2キロは道路も未舗装の田舎で、家の区画が、四千平米(千二百坪)以上の広い敷地の家や牧場のコミュニティーで、住人は皆、近所の誰かとお友達。散歩の途中に道で出会ったら、挨拶を交わすのが普通で、それが、2,3回続いたら、次はちょっとした立ち話をして、それを数回すれば、昔からの知り合いの様な友達になれます。
日本でも田舎に行くとこんな感じでしょうか。ただ、田舎に引っ越すと、村人からは、よそ者として初めは警戒されるのでしょうか。僕の出身は岐阜の田舎で、田んぼと川に囲まれたで米作兼業農家で育ちましたから、日本の田舎に住むことが、どれだけストレスになるのか分かっているつもりです。
日本の田舎は子供会に始まり、青年会、婦人会、老人会、消防団、改良組合、草取り、川ざらえ、組の寄り合い、回覧板、冠婚葬祭、法事など、様々な会に入って団体活動しなければならず、新米は特に大変そうですね。入らないと村八分にされそうですし。
それに比べて、こちら(オーストラリア)では、そういうものは一切なし。人と関わりたくなければ、関わらなくてもいいし、近所にお友達を作ろうと思えば、結構簡単に出来るので、日本の様な団体活動は一切不要ですし、ありません。
日本だって、例えば、子供会など、別に作らなくても、子供は勝手に友達を作って遊びますよね。わざわざ大人が村や町の子供を集会場に集めて何かさせるのは不自然で、照れくさく、子供達も嫌だと思っているでしょうね。だから、若者は田舎から逃げ出すのではないでしょうか。田舎には嫁が来たがらない理由は、農作業が大変だからではなく、近所付き合いが大変だからだと思います。
昔の様に、村単位で農業や漁業などの経済活動を行っていた時代は、村人は共同体として生きていたのは分かりますが、この現代社会では経済活動は各家庭、別々ですし、村の共同体としての役割は必要ないのではないでしょうか。
今晩バレリアに日曜日のスキーの件で電話をする予定でしたが、携帯電話がまだ使えず、固定電話では、妻に気兼ねなくゆっくり話が出来そうもないので、明日、昼から家族が出払ってからすることにしました。
では、明日も、このブログでお会いしましょう。