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七光台ピアノ教室 ーーシンガーソングライターズーー

2013年05月01日 17時17分48秒 | 物語・小説
築15年から20年程の家々が建ち並ぶ一角にある、七光台ピアノ教室。そこに、シンガーソングライターの塚村尚人、京野世佐美そして、釜立真矢が集まった。
「ほほう、ここがそのピアノ教室ですか」
塚村は、興味深そうな顔
を、浮かべて言った。
ここ、七光台ピアノ教室は、かつて、京野と釜立が通ったピアノ教室でもあった。京野と釜立が結婚の後、たまたま、インターネット見ていたら見つけたのが、今日これから見ようとしている小さなライヴだった。折角なので、今回は塚村に京野が誘いをかけたら、面白そうだと言い、こうしてやって来たのだ。

地下に建て増しされた部屋の1つに、グランドピアノが1台に置いてあり、そこが開場だった。
すでに何人かが来ていて、開演を待っていた。
「なるほど、これは、秘密の場所な感じですね」
塚村は、彼にしか感じ得ない何かをつかみとった様な風であたりを見渡していた。
「こんなところにあるピアノ教室に通われていたとは、お二人は知らず知らずのうちに運命を、つかみとっていたんですね」
いやいや結構な話じゃないですか、と塚村のご機嫌な様子に京野と釜立は、ただ笑うしかなかった。
「どうもー」
そんなところに、主催者の七光台六実が現れた。
「皆様、お揃いでどうも。では、早速やらせてもらいますか」
グランドピアノ前に七光台は座ると、曲を弾き始めた。

2時間程の小さなライヴは、見知らぬ曲で始まり、見知らぬ曲で終わった。七光台の何てことない日常の話そして、曲にまつわる話が二言三言。選曲された曲は、オリジナルではなく、七光台が気に入った曲を適当にピックアップしたものだった。

「あら、本物の歌い手さんだったんですか?これはびっくりですが、何か聴かせていけない曲を聴かせてしまった感じですね」
ライヴ後の会場で、塚村達は、七光台と話した。
「いやいや、良いものが見つけられましたよ」
塚村は、心底満足していた。
「このピアノ教室卒業者が歌手なんて、素敵ですね。CDもあるんですか?」
と七光台は塚村達に訊ね、是非、聴いてみたいと言った。
「では、後日送らせてもらいます。実は、我々は『シンガーソングライターズ』と言う小さなグループをやってます。どうですかね、ピアニストが今、ひとり居なくなってしまったので、七光台さんに弾いてもらいたい曲があります。音源を送りますので、ちょっと聴いてみて下さい」
塚村は、好奇心と期待を込めて七光台に言うと、七光台は、いいですよ、と静かに笑ってそう言った。

「塚村さん、もしかしなくても、“We are the singer songwriters”を七光台さんに?」
釜立が訊くと、塚村は勿論ですよ、と頷いた。
「鈴木さん、京野さんバージョンそして願わくば、ですよ」
塚村は、すっかり日がくれた夜空を見上げてそう言った。
「色んな人に届けたい、届いたら良い、全員には、伝わらないですが、ピアノと歌で届けたいものがあるのですよ、あの歌は」
どうなりますかねぇ、と今度は少し不安の色を瞳に浮かべて塚村は言った。

その後、言うまでもなく、七光台六実バージョンの“We are the songwriters”は、生まれた。ためしにレコーディングしたのを売ってみたら好評を博した。塚村があの日見つけたものが、また彼らの歴史に彩りをそえた。
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Morning on Wednesday

2013年05月01日 07時07分07秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
涼風鈴子「はい、はよーざい。モーニングオンだぜ、朝だぜ、5月だ、さつきの病の季節に入ったデー、どうすんじゃい?エエッ?で、涼風鈴子どす」
ポポロンハエンゲージリング「ども」
涼風鈴子「おや、火星で見た事ある、ぢゃねーよ、ゲストかい?」
ポポロンハエンゲージリング「どーも、涼風りんりんこっこちゃんと火星に居る(らしい)ポポロンハエンゲージリングだよー。覚えてるかなぁー?」
涼風鈴子「無駄に明かりーな、をい。」
ポポロンハエンゲージリング「厨二病全開だよね、最近。ねっ、りんりんこっこちゃん」
涼風鈴子「何の話でしょうか?」
ポポロンハエンゲージリング「また、とぼけちゃってー」
涼風鈴子「きもいな、をい」
S木T「ども、S木Tです。マネさんと仲良くて良いですね」
涼風鈴子「うわっ、ソフトフォーカスつけてでてきちゃったよ、いいんかい?」
ポポロンハエンゲージリング「いいのー」
涼風鈴子「また、無駄に明るいなおい」
S木T「ところで、マネさんに涼風さんの消毒が全く効かない件は、どうなってるんですか?」
涼風鈴子「耐性もっちゃったかねぇ、ありゃあ」
スタッフXYZ「そう言う話は楽屋で頼むぜ、りんりんこっこちゃん」
涼風鈴子「と、スタッフXYZが何やらハリセンをちらつかせましたので、今朝はこれまでと致します。まったく、何でこうなるかしら?台本屋だ、台本屋がいけないんだちくしょう(´;ω;`)」
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