読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

あした輝く 里中満智子

2022-05-23 17:06:56 | 読んだ






今月の日経新聞の「私の履歴書」は里中満智子さんである。

里中さんの漫画は「マンガ ギリシャ神話」を読んだのは覚えている。
そもそも、いわゆる少女漫画はあまり読まなかったのである。

で「私の履歴書」の11回目は「あした輝く」の題名で書かれていて、里中さんにとってはターニングポイントの一つだったのだろうと、読んで思ったのである。

そこで、キンドルで探して、あした輝く3巻を読んだ。

里中さん自身がこう語っている「史実に照らせばおかしなところもある漫画だと思う」
そう、時々違和感があるのは、この漫画の連載が始まった1972年(昭和47年)(私は高校1年生)にはまだまだ資料が充実していなかったことから生じるものだろう。

物語は、終戦直前の満州から始まる。
最初の主人公は「今日子」
敗戦で数々の試練を経験して今日子はやっと日本にたどり着く。
その時には、今日子は流産を経て、恩師緑川先生の遺児「明日香」を伴っている。
そして次には明日香が主人公となる。

戦争の影響はずっとずっと続いて、その中で人間はどうすべきなのか、今日子や明日香を通じて我々は考えさせられる。

もうこの年になって読んだので、情熱的な感動は薄いが、もし若かった時に読んでいたら、ものすごく考えさせられたのではないか、と思う。


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再開!(何度目の再開か?)

2022-05-23 09:37:10 | 日々雑感
2021年5月2日以来、更新を行ってこなかった読書日記ですが、再開します。
これで、何度目の再開宣言になるのか数えてはいないけれど、方向性というか考え方についてある程度考えがまとまったので、再開することとしました。

この1年間でもいろいろと本を読んできていますが、読みながらいつも頭の片隅から離れないのは「読書日記」にどう書こうかということでした。
なので、依然読んでいた当時の本を読む楽しさというものが薄れていく傾向になり、結局、何を書いたらいいのかわからなくなり、更新をしない、という状況に陥っていました。

本を読みながら『この部分は紹介できる』といった部分に、付箋を貼ったり、キンドルであれば印をつけたりしていたのだが、それに熱中すると内容が頭に入らない、内容に熱中するとその作業をとばしたりする、更には付箋を持ち歩かなければならない。
そんなこんなが、読書の楽しさを奪ってしまっていったような気がします。

そんなことにかかわらず夢中になって読んでいる場合もありますが、読後に何を伝えようかと思い、抜き出したい部分をまた探すという作業も億劫で・・・

そのようなことを考えていたら、自分の読書スタイルというのは「読書した内容の詳細(名言とか、感じ入ったところとか)を拾ってきて振り返る」というのではなく「全体を大雑把に掴んでその『カンジ』に包まれる」といったものではないかと思ったのです。

そう思い当たれば、読書後の「カンジ」を日記として残せばいい。

ということで再開です
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