読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

とりかえばや診療所 -新・御宿かわせみ- オール読物2014.1~2 平岩弓枝

2015-01-07 22:56:05 | 読んだ
雑誌整理中に、まだ読んでなかったものを見つけて、読んでいる。

2014年1月号だから、ちょうど一年前に掲載された「新・御宿かわせみ」である。

物語は、主人公の麻太郎の英国留学時代の仲間の南条忠信とその姉孝子が、かわせみに宿泊した。
この姉弟は、姉が強く弟が弱いパターン。

それで、この弟君は居留地のカジノに入りびたり。カジノの若い女性のディーラーに惚れている。
それを姉は快く思っていないので、麻太郎に女と別れ勉学に励むよう忠告をしてくれるよう依頼をしていく。

そして、忠信は殺される。

続いて、ディーラーの女が撃たれる。
そのディラーはキムという越南人の父と広州人の母を持ち、母の兄がカジノの貸元をしているので租の円でディラーをしている。
さいわい、撃たれたケガは浅かった。

キムはその後も襲われる。

さて、誰が何の目的で襲うのか?

なんとなく犯人は分かってしまうのだが、租の謎解きの最中に語った麻太郎の言葉がカッコイイ。

「・・・人が人を好きになっても相手も租の人を好きにならなければ恋が結ばれることはない。片思いは泣き泣きでも諦めるしかないんだ。それが恋の御定法、つまり法律だろう。」

恋は実らないものが多いとか、実らないから恋なんだ、みたいなことを若い頃は思っていたのであるが、近頃は、恋が実らないのは相手が悪い、と思うやつがいる。そんな奴らに教えてあげたい麻太郎のコトバである。

今回の物語は、イマイチだったかな。


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