小説新潮に「短期集中連載」として6月号から5日にわたり連載されていた「隠蔽捜査」シリーズ(竜崎シリーズ)が10月号で完結した。
この竜崎シリーズはなんだか読んだ気がするなあ、と思っていたら小説新潮5月号で短篇「冤罪」を読んでいたのであった。その短篇は竜崎はわずかしか登場せず伊丹が主人公であったが・・・(読書日記参照<2008.05.13>)
さて「乱雲」であるが、主人公の竜崎は『原理原則』を非常に重要視する人物であり、そのことは恋愛にも該当し、ゆえに妻からは『唐変木』と呼ばれている。
その竜崎はキャリアの警察官であるが失敗があって今は「大森警察署」の署長である。
その署長が、アメリカ大統領の訪日にあたって、警備に関する方面警備本部の本部長に任命される。
原理原則から言えばそれは大森署が属する第2本面本部の本部長の任なのであるが、階級からいえば竜崎が上であるという理由によるものらしい。
それは期待なのか陰謀なのかはわからない。
竜崎はその仕事を始めは軽いことと考えていたが、訪日が近づくにつれ様相は厳しくなってくる。
そしてアメリカからやってきたシークレットサービスにより「大統領暗殺」の企てがあることを知らされ、その対策にあたらなければならない。
この企てと対策に対応することもこの物語のおもしろさなのであるが、もうひとつこの物語には柱がある。
それは竜崎の恋である。
原理原則を最重要視する竜崎が、50歳を目前として恋に陥る。
このときの竜崎の行動と心理はいかなるものなのか?
見ようによってはコメディーにもなりそうであるが、警察小説として骨太のところはきっちり押さえてあり、なかなかに面白い物語であった。
これを機に隠蔽捜査1と2についても読んでみようと思う。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
この竜崎シリーズはなんだか読んだ気がするなあ、と思っていたら小説新潮5月号で短篇「冤罪」を読んでいたのであった。その短篇は竜崎はわずかしか登場せず伊丹が主人公であったが・・・(読書日記参照<2008.05.13>)
さて「乱雲」であるが、主人公の竜崎は『原理原則』を非常に重要視する人物であり、そのことは恋愛にも該当し、ゆえに妻からは『唐変木』と呼ばれている。
その竜崎はキャリアの警察官であるが失敗があって今は「大森警察署」の署長である。
その署長が、アメリカ大統領の訪日にあたって、警備に関する方面警備本部の本部長に任命される。
原理原則から言えばそれは大森署が属する第2本面本部の本部長の任なのであるが、階級からいえば竜崎が上であるという理由によるものらしい。
それは期待なのか陰謀なのかはわからない。
竜崎はその仕事を始めは軽いことと考えていたが、訪日が近づくにつれ様相は厳しくなってくる。
そしてアメリカからやってきたシークレットサービスにより「大統領暗殺」の企てがあることを知らされ、その対策にあたらなければならない。
この企てと対策に対応することもこの物語のおもしろさなのであるが、もうひとつこの物語には柱がある。
それは竜崎の恋である。
原理原則を最重要視する竜崎が、50歳を目前として恋に陥る。
このときの竜崎の行動と心理はいかなるものなのか?
見ようによってはコメディーにもなりそうであるが、警察小説として骨太のところはきっちり押さえてあり、なかなかに面白い物語であった。
これを機に隠蔽捜査1と2についても読んでみようと思う。
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