読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

平蔵の首 逢坂剛 オール読物2010.10月号

2011-07-04 22:30:05 | 読んだ
雑誌を整理していたら、オール読物の2010年(平成22年)10月号の特集で「長谷川平蔵、ふたたび!」というのがあって、そのなかで逢坂剛が長谷川平蔵を描いている。
それが「平蔵の首」である。

どうせ、この月だけだろう、と思っていたら、なんと連作のようで、次には平成23年の1月号で「お役者菊松」そして4月号で「繭玉おりん」と3作になっている。

あわてて、3作続けて読んだのである。

主人公は長谷川平蔵(つまり鬼平)であるが、謎の人物である。
また、与力、同心、密偵も登場するが、勿論、池波正太郎の「鬼平犯科帳」に登場する人たちはおらず、逢坂流である。

「平蔵の首」では、押し込んだ先に火盗改めが待っていて、しかも長谷川平蔵が待っていた。

押し込んだ盗賊たちは、いわゆる盗みの3か条「盗まれて難儀する者へは手を出さぬこと、人を殺めぬこと、女を手込めにせぬこと」(池波正太郎が作ったといわれる)を守るものと、人を殺すことをなんとも思わないものとが混在する。

頭の大銅鑼の十九八(とくはち)は、腕の立つ浪人崩れの又七郎が人を殺したり傷つけたりすることを止められなくなっていることもある。

そういうときに、押し込み先で「長谷川平蔵」に出会った。

頭と又七郎は「冥土の土産」に平蔵の顔を拝もうと反撃をする。逃げろといわれた子分達は逃げようとするが、逃げられず、平蔵との戦いを見ることとなった。

そして、平蔵を「あわや」というところまで追い詰めるが・・・

新しい長谷川平蔵シリーズで、期待している。

ちなみに、このとき捕らえられた「歌吉」が密偵となるのだが、平蔵の顔を見てはいない。


追伸

非常に腹が立っている。
「松本龍復興相」の発言と態度である。
被災者というより東北を見下している態度である。
「東北軽視」というのは昔からよくあることだが、これほど露骨に行われたのは珍しい。

九州出身だからという理屈はありえない。九州の人は東北に来てひどいことを言っても九州出身だから許せ、というのか?

まったくひどい世の中になったものである。

こういう人が、なんかの頭になると、こういうブログまでチェックさせて、取り締まるんだろうなあ。

たぶんこれで、この人は被災地に行けないだろう。

それにしても、近頃、こんなに腹立たしいことはない。


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