10月末、長野に帰った時に住むもともとの自分の家で水道の修理が必要となり、立ち会っていた。
作業の間ずっと見ていてもやりづらいだろうし、こっちも退屈するから、納戸に残してあった本を持ち出して読んでいた。
選んだのはハインラインの古典SF「夏への扉」
主人公はエンジニア。ただし学者肌の人間ではなく、既存の技術を効率的に組み合わせて画期的な「実用家庭用品」を作り出す天才的な才能を持つ。
そして一匹のオス猫「ピート」とすばらしい人猫関係で生活している。
猫のピートは、冬になると家のたくさんの扉の中に、夏へ通じるの扉があると信じ、主人公にひとつひとつ開けさせる。
そして、とある出来事から主人公も「夏への扉」をさがす旅が始める。
おおざっぱに言うと「タイムトラベル物」
ただし、まっこうからタイムパラドックスに挑むようなハードSF(※1)ではない。
SF嫌いの猫好きに絶対読んでもらいたい小説。(SF好きでこの小説を読んでいない人がいるはずがないから。)
だもんで、ストーリーは書かないでおく。
この小説を最初に読んだのは20年以上前だったと思う。(そもそもこの小説は50年前のもの)
その後も読み返したことがあるが、昔読んだ時とは自分の環境が違っていて、読んだ感覚もずいぶん違った。
まず、自分が主人公と同じように民生機器を設計する技術屋のハシクレとして結構な時間働いてきたこと。
さらに(こちらの方が重要なのだが)猫と暮らしていること。
いずれにしても50年も前の大御所の作品なのに、さわやかで、みずみずしい。
あからさまな科学信奉と未来への楽観主義はなじめない人もいるかもしれないが、私はすんなり受け入れてしまう。
そして、最後の最後の1行で泣かせられる。これは「アルジャーノンに花束を」に負けない。
でも、さいごにねこのぴーとがとしをとってぼくわちょっとかなしいきもちになった。
(※1)まっこうからタイムパラドックスに挑むSF小説
例えばホーガンの「未来からのホットライン」
これを読んだ時、タイムパラドックスがすべて解決したような気がした。
だまされたかなぁ。
「夏への扉」というタイトルが原題 The Door Into Summer とあわせて、すばらしくかっこいい。今日のブログのタイトルに何のヒネリも無いのはこのタイトルに惚れ込んでるから。一方「未来からのホットライン」(原題はThrice Upon A Time)の邦題ってあまりにもダサダサ。
小説本体はすばらしいですが。
作業の間ずっと見ていてもやりづらいだろうし、こっちも退屈するから、納戸に残してあった本を持ち出して読んでいた。
選んだのはハインラインの古典SF「夏への扉」
主人公はエンジニア。ただし学者肌の人間ではなく、既存の技術を効率的に組み合わせて画期的な「実用家庭用品」を作り出す天才的な才能を持つ。
そして一匹のオス猫「ピート」とすばらしい人猫関係で生活している。
猫のピートは、冬になると家のたくさんの扉の中に、夏へ通じるの扉があると信じ、主人公にひとつひとつ開けさせる。
そして、とある出来事から主人公も「夏への扉」をさがす旅が始める。
おおざっぱに言うと「タイムトラベル物」
ただし、まっこうからタイムパラドックスに挑むようなハードSF(※1)ではない。
SF嫌いの猫好きに絶対読んでもらいたい小説。(SF好きでこの小説を読んでいない人がいるはずがないから。)
だもんで、ストーリーは書かないでおく。
この小説を最初に読んだのは20年以上前だったと思う。(そもそもこの小説は50年前のもの)
その後も読み返したことがあるが、昔読んだ時とは自分の環境が違っていて、読んだ感覚もずいぶん違った。
まず、自分が主人公と同じように民生機器を設計する技術屋のハシクレとして結構な時間働いてきたこと。
さらに(こちらの方が重要なのだが)猫と暮らしていること。
いずれにしても50年も前の大御所の作品なのに、さわやかで、みずみずしい。
あからさまな科学信奉と未来への楽観主義はなじめない人もいるかもしれないが、私はすんなり受け入れてしまう。
そして、最後の最後の1行で泣かせられる。これは「アルジャーノンに花束を」に負けない。
でも、さいごにねこのぴーとがとしをとってぼくわちょっとかなしいきもちになった。
(※1)まっこうからタイムパラドックスに挑むSF小説
例えばホーガンの「未来からのホットライン」
これを読んだ時、タイムパラドックスがすべて解決したような気がした。
だまされたかなぁ。
「夏への扉」というタイトルが原題 The Door Into Summer とあわせて、すばらしくかっこいい。今日のブログのタイトルに何のヒネリも無いのはこのタイトルに惚れ込んでるから。一方「未来からのホットライン」(原題はThrice Upon A Time)の邦題ってあまりにもダサダサ。
小説本体はすばらしいですが。