錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

これを最後にしておくれ!

2019年06月02日 | 昆虫・植物

先々週、ハヤシミドリシジミの夜間採幼を決行したことは、このブロクででも既に報告済み。
そして、その幼虫に与える餌は平地のものでは使い物にならないので、当座の餌を現地で調達してきたものの、この餌交換で尽きてしまいました。
残り30幼ほどだから、これで足りるとは思うけど・・・・
もしもの時は山へと走るしかない。
頼む、これを最後にしておくれ!


そして現在、これだけのハヤシミドリが蛹化してくれていますが、その中で蛹化失敗で蛹になれなかった個体が1頭で、他に蛹化はできたものの羽化が怪しい蛹が1頭と合計2頭のロスで済んでいる。
おまけに今年は寄生蝿の脱出が一つもないと言う好成績。
もしかしてホストとなる生き物の数も減っているけど、それらに寄生する側の個体数も減っているのかな?
ただ、こんな時の翌年にはホスト側の個体数が激減するケースもあるんですよねぇ・・・・

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サツマニシキの生態に関する一所見と、その蛹化場所について

2019年06月02日 | 昆虫・植物
今日は福岡県南部から熊本県境にかけて発生しているサツマニシキの生態にかんする一つの所見と、その蛹化場所が特定できたというお話です。
ただ・・・・
このブログを辿れば蛹化場所の特定以外は、その大半がUP済みのネタですけどね。
まぁ、それはそれとして・・・
総集編的な感じでご覧いただければ幸いです。

【 サツマニシキの生態に関する一所見と、その蛹化場所について 】


9月から10月にかけて発生した2化となるサツマニシキは日没を迎えるころに葉上や枝に静止した1頭の♀に複数の♂が群がるようにして交尾を成立させる。


交尾を終えた♀は、その後、腹端が伸びる産卵管をヤマモガシの幹や枝にできた深いシワや裂け目に挿し込み複数の卵をかためて産卵する。
※比較的に若いヤマモガシの幹や枝には産卵できる深いシワや裂け目がないためにホストとしては利用され難く、主に老化した大きなヤマモガシを好むように発生している。


そして、これらの卵から孵化した幼虫は展開途中のヤマモガシの葉の縁に台座を作るのだが、この時点で葉に糸を吐き台座を作られると葉の展開が阻害され、その後は葉の成長と共に外縁の一部が縮れたようにカールする。
この縮れたようにカールした部分をサツマニシキの幼虫は暖かくなる春まで隠れ家的な巣として利用している。


しかしながら2齢幼虫へと加齢した段階で寒い冬を迎えるサツマニシキの幼虫は越冬に伴う眠態へと入るのではなく、暖かい日中などは弱いながらも活動し硬い葉の表面に薄皮を残すようにして摂取している。
ただ、ここで気温が下がり始めると各々の巣に戻るがものの、中には間に合わず一時的に他の幼虫の巣を間借りするような個体も見られる。

まぁ、ここまでは誰でも知っていることで肝心なのは、これから先のこと・・・・


冬を越えたサツマニシキの幼虫は気温が上昇する共に成長が促進され5月の下旬から6月の上旬ごろになると蛹化を前にして吐いた糸に下がるようにして木を降りる。
もちろん中には蛹化を前に足が弱り、何かしらの外的な要因で落下する個体も見られる。

そして、ここからが新たな追加ネタ。


自身が吐いた糸に下がるようにして木を降りるも着地点が悪く、食樹とは全く違う枝を徘徊していたサツマニシキの幼虫。


こちらは上手くに地上まで降りて蛹化場所を探して徘徊中。


その後、このような比較的に大きな石や木の根元にできた落ち葉の吹き溜まりで営繭に適したカールした落ち葉を探す。


と言うことで、それらしき場所の落ち葉を一枚ずつ手に取りながら確認していくと・・・ みーっけ!
へっ?
これが繭ってか?
なーんて言う人の為に・・・


ほらぁ、この角度から見ると正真正銘の繭でしょ。
で、これまで推測でしかなかったサツマニシキの蛹化場所を突き止めたら、事の流れは大きく変わります。


落ち葉を手にする回数が増えると同時に回収できる繭の数も増えていく。
と、言うことで・・・・
今朝は福岡県南部から熊本県境にかけて発生しているサツマニシキの生態の一所見と、これまで推測だったサツマニシキの蛹化場所を特定できたというお話でした。

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6月初日の夕日

2019年06月02日 | 風景

先月の31日に九州南部が梅雨入りしたと報じられた。
が、ここ福岡南部は31日から1日にかけて青空が広がり、そんな中で6月初日の夕日が海(有明海)の先に見える長崎の山々へと隠れようとしていました・・・


しかーし、今日の予報は高い確率で雨が降ると予想されている。
と言うことは、ここ九州北部も近いうちにはジメジメとした梅雨の季節へと変わるんだろうなぁ・・・。
そうなると暫くは、こんな夕日に染められた景色も“お預け”になるんでしょうねぇ。

梅雨かぁ・・・

梅雨は嫌いだなぁ。

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捜索 サツマニシキの繭を探せ! 

2019年06月02日 | 昆虫・植物

昨日の福岡県南部は予報に反して朝から良く晴れたことから先にUPした記事でも予告していましたが、お昼を過ぎた時間からサツマニシキの繭を探しに出かけてきました。

が!

その前に・・・・

ちょっとだけ、一休み、一休み

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