錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

妖怪 ケサランパサラン

2024年01月21日 | 昆虫・植物

白い毛玉のような物体で空中を浮遊するケサランパサラン。
窒息せぬよう穴の開いた桐箱に入れ白粉を与えると飼育できる妖怪の類と云われ、見つけた者を幸運にするという言伝えがある…… らしい。
が!
その正体を推測すると多々あり、例えば動物由来のモノであれば小動物を食べた際に未消化で排泄された毛玉や吐き戻されたペリット(毛玉)とも云われ、植物由来であればアザミの綿毛(冠毛)やオキナグサとかブタナなど例を挙げると限がない。
では👆この正体は何なのよ!


はいはい、虫屋さん…
いや蝶屋さんなら良くご存じかと思いますが、こいつはガガイモの種についた綿毛。
だから、タンポポと同様に綿毛の下には種が付いているんだけど、この種が外れると…
妖怪ケサランパサランに姿を変える。
あっ!そうそう…
これはガガイモだけに限らず同じキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のキジョラン・カモメヅル・トウワタなどの種も同様に羽毛状の羽が備わっている。
でもぉ…
ここはサンタさんと同様に夢を壊すことなく、このケサランパサランは正体不明の妖怪として昔からの言伝えの通りに見つけた者を幸運にしてほしいものですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムカシトンボ

2024年01月21日 | 昆虫・植物

この虫はトンボの幼虫であるヤゴ。
して、そのトンボの正体は生きた化石とも云われる我が国固有のムカシトンボ(Epiophlebia superstes)
そして、このムカシトンボの幼虫であるヤゴの期間が5年とも7年とも云われ、この幼虫期の長さは氷河期からの隔離遺存が関わっているのかも…
そんな幼虫期の長いムカシトンボの幼虫(ヤゴ)を2匹飼っているのですが、その体長は2㎝ほどあるにも関わらず羽化の兆候(上陸)は今に至っても見られない。
と、言うことは…
羽化は来年の春ですかぁ?😱
流石に氷河期からの遺存種だけあって一筋縄ではいきませんね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする