白い毛玉のような物体で空中を浮遊するケサランパサラン。
窒息せぬよう穴の開いた桐箱に入れ白粉を与えると飼育できる妖怪の類と云われ、見つけた者を幸運にするという言伝えがある…… らしい。
が!
その正体を推測すると多々あり、例えば動物由来のモノであれば小動物を食べた際に未消化で排泄された毛玉や吐き戻されたペリット(毛玉)とも云われ、植物由来であればアザミの綿毛(冠毛)やオキナグサとかブタナなど例を挙げると限がない。
では👆この正体は何なのよ!
はいはい、虫屋さん…
いや蝶屋さんなら良くご存じかと思いますが、こいつはガガイモの種についた綿毛。
だから、タンポポと同様に綿毛の下には種が付いているんだけど、この種が外れると…
妖怪ケサランパサランに姿を変える。
あっ!そうそう…
これはガガイモだけに限らず同じキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のキジョラン・カモメヅル・トウワタなどの種も同様に羽毛状の羽が備わっている。
でもぉ…
ここはサンタさんと同様に夢を壊すことなく、このケサランパサランは正体不明の妖怪として昔からの言伝えの通りに見つけた者を幸運にしてほしいものですね。