多くのフォームを持つリュウムラ(リュウキュウムラサキ)の中で、こちらは日本への飛来頻度が最も少ない海洋型と呼ばれる赤いリュウムラなんだけど…
もし、こんな赤いリュウムラが目の前で飛んでいたら大抵の虫屋(チョウ屋)は\(^^\)♪ (/^^)/♪\(^^\) ♪(/^^)/♪よと心が舞い上がる…… はず。
だからじゃないけど、そんな機会があれば赤いリュウムラを箱一杯に詰めようとジジイは何時も累代飼育を試みる。
そう我が身に巣食う欲が目を覚まし頭を擡げるのです。
そんなこんなで年末から赤い海洋型のリュウムラを飼育していたのですが気温の低下と共に餌であるサツマイモの葉は見事に枯れ果てた。
だ・か・ら・・・
リュウムラの餌(キンゴジカ)が生い茂る暖かい南の島へと飛んだ。
そして、そのキンゴジカを餌に現地で蛹化させ、年が明けると福岡へと蛹を持ち帰り暖かい温室で羽化させた。
ただ、こんな時期だけに内地での累代は出来ない。
そこで…
羽化した赤いリュウムラだけでなく比較に地味なオスも含めて全て板に張りつけた。
ただ、どれだけ箱を埋めても更に欲は深まるばかり…
だから先人が云う『欲深き人の心と降る雪は積もるにつれて道を忘るる』の言葉通りにならぬよう本道を見失うことなく、尊い命を頂いた標本は使命が果たせるように責任をもって扱わなければならない。