暑い夏が続いている。この夏の特に夕方から夜にかけてはクーラーを効かせたリビングルームのソファに深く腰を沈めてリオ.オリンピックゲームを観戦した。アメリカのテレビ局が放映する映像はどうしてもアメリカ人選手や人気選手が画面のほとんどを占領する。ただ客観的に観戦しているだけであったが本心は日本人を応援していた自分。今回、開催や準備が困難で多くの課題があったリオ.オリンピックが無事に成功し終了した事はブラジル人、そして南アメリカに住む人々にとって一つの自信となった事であると信じている。
今年も中南米の人達とBBQを行った。コスタリカとかエクアドルとかコロンビアとかカリブ海の人々など赤道に近く暑い国から来た人々は自国に似た暑い夏が好きだろうなと簡単に思う。しかし、意外な事に皆声を揃えたように暑さが苦手だと言う。暑い夏が大好きだと言いまくっている俺は日本人だが、もし、赤道直下の国で暮らしたら、きっと暑さが苦手になるんだろうなぁと思った。その年中暑い国の料理の一つが豚の丸焼き(レーチョン)である。暑い夏を食事で乗り切る。日本の様にアッサリしたものとか酢の物などという感覚ではなく、ヘビーデューティな食事ではある。
でかっ!
ほとんど立ち食いであったが多くの話題が食事(料理)であった。料理とは何か? 料理は芸術に近い、だが芸術であってはいけない。とはフランス料理の形容であるが、料理とは、料理永久(とわ)!と表現するのがよいと思う。つまり、永遠の話題である。料理とは何か?それは話題の対象でありその話題は人と人を繋げる役割を果たす。誰かと同じメシを食いながらそのメシに対しての話題を探る。至って中南米の人々は解放的でフレンドリーであるが、それらの気質は大衆でレーチョンを切り分ける文化から来ているんじゃないかと理解した機会であった。