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初めてラスベガスを訪れたのは1980年代であった。ロサンゼルスからの車の旅で、街に到着したのが陽が沈んだ後の早い夜だった事もあり、遠方から観た街の光景はまるでアラビアの砂漠の中で見つけた宝石箱のように恐ろしく輝いていた。
今思えば、ラスベガスの繁栄は石油と共にあったのではないだろうか?ガソリンが安い時代の週末にはロサンゼルスから車を飛ばして容易に非日常を楽しみに来る事が出来た。安い宿泊代、安くて豊富な食事、各種エンターテーメント。
しかし、石油の高騰と共に様相は変わった。この街は今、次の時代を生き延びる為の模索を続けている。周りを見ると砂漠しか存在しないこの街は寂しい陸の孤島なのだ。
砂漠の中の繁華街、ラスベガス。
この街は人を惹き付ける魅力がなくなったらおしまい、という厳しい運命を背負っている。
そしてその為には努力を惜しまない。
実はその姿勢こそがこのラスベガスの魅力なのだ。
その努力がある限り例え砂漠の中の孤島であっても繁栄は継続される。
街をクルージングしてそう感じた。
ガソリンを満タンにして、
オアシスの郊外へ、
フリーウェイ15号を北東へ向って舵を切る。
街を離れると直ぐに広大な砂漠の景色が展開する。
クーパータイヤのサーキット、
何処までも日本とは対極な性格を持つ土地。
これより先に、砂漠、山脈、プレーリー
...老馬を駆る、
頼むよ、タフなロクマル君。
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