ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

LRM Issue 200

2015年03月29日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 先月(2月)英国のLAND ROVER MONTHLY(ランドローバーマンスリー誌)は発誌200回を迎えた。LRM誌の創刊は1998年の8月である。この年はディスカバリーは2代目に入り、レンジローバーも既に2代目を迎えていた年であった。1990年代の後半はSUVの高級車志向が鮮明になった時期でもあり、ランドローバーにおいても往来のシンプルな4WDではなくて、最先端の技術を満載したハイテクデンジローバーがフロントラインに配置されつつあった。

 

 この200号のLRM誌は歴代のランドローバーのイラストポスターが付録として付いてくる以外特に特別な事は無い。そして、おそらく創刊の当時から変わらないであろうという嗜好がある。それは油に汚れたメインテナンスとランドローバーで出かける非日常の光景だ。ランドローバーの愛好家にとってランドローバーとは手のかかる存在であり、またその手入れを楽しむ事を良しとする価値観が定着している様子である。それはLRM誌200号の特別記念誌の中(仲)に最新のレンジローバーに関する記載が無い事から伺う事が出来る。ランドローバー愛好家にとってランドローバーとはディフェンダーの事であり、ランドローバーに対してメインテナンスフリーを期待してはいないのである。

 成就した車嗜好者とは最新、最先端の技術を好むものではない。また、古い物や周りから価値があると言われる物に拘る者でもない。ランドローバーに対する嗜好者達が不機嫌で時代遅れかな?と思えるようなランドローバーのステアリングを楽しげに握っているのをみたり、錆び朽ちた部品を新しい物と交換したりするのをみながら、古い様で新しい指向かなと思ったりするのである。これは車嗜好で新しい物が良いとして、新しい物ばかりを追い求める価値観は実は古いんじゃない。という見地の対義表現でもある。LRM誌はこれからもこの調子で継続されていくんであろうな。と感じている。

 成就した車社会の一面は、蓋を開けると実はこういう現象なのじぁないだろうか。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NYは明日も雪です | トップ | 1958 Landcruiser FJ28 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

PICKUP TRUCKS & 4X4」カテゴリの最新記事