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十字架と蛇 2

2015年04月16日 | 日記

 

 アルファロメオのロゴには大いなる秘密が隠されている。

 

 それは背筋がゾクゾクとする様な興奮でもある。ただ、僕がそう感じただけであって真実は全く意図しない所にあるのかも知れない。そしてこのロゴマークはクルマ造りやスポーツカー、レーシングカー、とは無縁である様にも感じる。アルファロメオのロゴマークは創設以来一世紀(100年)以上の時間、このロゴを保守してきたが、それは神の意思であるのではないだろうか。

 

ところで、なぜ、

十字架と蛇なのであろう?

 

白地に赤の十字架は、

ミラノの街のシンボルです。

 

そして、蛇はイタリアの貴族VISCONTI 家の家紋です。

王冠を被った大蛇が人を食っています。

現在のロゴでは蛇が火を吐いている様に見えますね。

 西洋圏の人々のこのロゴに対する見解はキリスト圏とアラブ圏の対立で、蛇に食べられているのはサラセン人(アラブ人)だという説もありますが、それは歴史的に十字軍の遠征などで対立してきたヨーロッパとアラブの感情が篭った理解であります。

 

これが実際のウィスコンティ家の家紋です。

蛇はちょっとグロテスク、怖!

 

1910年

 

ところで、家紋の蛇はなんなのだろうか?

 

蛇の意味は2つあります。

それは森の守護者、アミニズムの象徴

そして、冥界のシンボルです。

 

1915年

 

古代地中海周辺には蛇信仰が多く有りました。エジプトも蛇を信仰していました。

太陽、自然崇拝だったのですね。

中国や日本のユーラシアの東方においても龍や蛇は信仰の対象でもありました。

その本質は大自然(森)に対する畏怖です。

 

1925年

 

 蛇が冥界のシンボルという身近な話は、

 日本の太平洋側(陽が昇る東側)にある伊勢神宮は太陽の誕生を象徴します。日本海側(陽が沈む西側)にある出雲大社は黄泉の世界を象徴します。その出雲大社に大きなしめ縄が掛かっているのは冥界(死後の世界)を支配する蛇を象徴しているからです。

 

1946年

 

 今から3千年と少し前の時代に人々の意識の中に変化が起こりました。それまで、太陽や森、自然を崇拝していた人々が、森を捨てて自然を征服する方向性。そして、神々という多神教から一神教への変化が起こりました。一神教の人々にとって森のシンボルであった蛇は悪魔のシンボルとして置き換えられて行ったのです。

 

1971年

 

 ウィスコンティ家の家紋が蛇だという事でウィスコンティ家は悪魔の血統だと思ってしまった方もおられるかも知れません。この蛇が人を食らっている象徴は森を象徴する蛇と、自然を克服しようとする人間との対立を現しています。それはアミニズムの自然に従って生きていこうとする古代の価値観と、自然は人間の為にあるのだとして、自然を破壊し、利用して人間世界を繁栄させて行こうとする聖書的な価値観の対立を象徴しています。しかし、人間は意外とか弱い存在で、人は自然の力には勝てません、飲み込まれてしまうのです。

 

1982年

 

 ウィスコンティ家はキリスト教(一神教)が起こる以前から存在した血統であり、ヨーロッパにおけるローマからルネッサンスそして近代における時代を静観し、同時に干渉し続けて来た事でしょう、彼らの中核はここで挙げたキリスト以前の歴史観を保持している事は間違いありません。

 

2012年

 

 赤い十字架は一神教。蛇は自然崇拝。人は自然を克服して自然を消費し傲慢になったが、結果自然に生かされている存在でもある。そして地中海の海と空を感じさせるブルー。アルファロメオのロゴは地中海の歴史の縮小体そのものなのである。

 

 ではなぜアルファロメオはこのロゴを使用し続けるのであろうか?

 

十字架と蛇は全く融合しない存在であるにもかかわらず...

 それはアルファロメオという自動車会社の意図ではなくて、その背後にある血筋の意図である。それは具体的には十字架の民も自然崇拝の民も、聖書以前も以後も、全て統括したこのロゴは地中海の支配者の象徴なのである。つまりアルファのロゴは最強のシンボルなのです。

 将来何時の日か(今)このアルファのロゴの意図に気付くだろうとする一種のゲームみたいなものも感じる。

 

神は一神にて多神、多神にて一神

アルファのロゴは有史歴史の縮小体。

 力のシンボルです。

 

 そんなメッセージが聞こえてくる。

 

ロゴって面白いね、

 

...僕も創っちゃおうかな?

 


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