非情ーに寒い毎日が続いている。
今夜も氷点下10度を下回る寒気の中をロクマルを運転して帰って来た。 30分程の運転時間であったが車の室内では吐く息が白い。自宅に到着する5分程前になって、やっとその白い息が見えなくなる程の暖房の効き具合。
そんなクルマだから、そこまで忍耐して乗ろうという人は少ないのである。なにしろ30年前に生産されたランドクルーザーがこのニューヨークの厳しい冬の実用に耐えているのは、このオーナーの過信と、ランドクルーザー(メイドインジャパン)に対する信頼があるからである。
本来、ランドクルーザーは過酷な自然環境の中での実用の為に生産されたクルマなのだ。そういった意味ではしっかりと実用に耐えているといえよう。
ならば、
こうやって厳しい冬にロクマルに乗ってランドクルーザーの知名度が少しでも上がるのだろうか?
『やっぱ、ランドクルーザーだな、凄いなっ。』
と思ってくれているのだろうか?
という事だが...
どうやら、僕の周りの人間はそうは捉えてくれていない。
『ランクル凄いな!』ではなくて、『おまえ、凄いな!』である。
よくもこんな古いクルマをニューヨークの冬に平気で乗っているなぁ、という事。
そして、
『ランドクルーザーってすごいなぁ!』と思っているのは、
実は僕だけだったりして...(汗)
究極の自己満足ですね。
こちら最高気温15℃です
その扱い、私も受けました。
「直ぐに壊れるぞ!」
なんて言われたりしてね。
そんな周囲の心配(期待かな)をよそに、
無故障で一回目の車検を迎えまーす。
感謝の念を込めて、隅々まで点検してもらいます。
今まで60に乗っていて馬鹿にされたり、変人扱いを受けた事は一度もありません。
多くの場合、口では 『ひでぇクルマだなぁ』 と言われても、その目には親しみを感じます。
更に、誤解を恐れずに言うと、
その奥には嫉妬心があるようです。
英国では古いランドローバーを大切に乗っている人や家族に対して、カルトステイタスと呼ぶそうです。 それは見下げたり、馬鹿にした表現ではなく、少し羨ましい気持ちを抱く表現でもあります。
アメリカでは旧車に対する理解が定着している事もありますが、ランクル60はクールだ(かっこいい)という人が多いです。それはラングラーは多すぎるし、近年のSUVは野性的では無いので、シンプルで野生的な四駆のワゴン(ロクマル)が新鮮に感じるのでしょう。
60は、錆びて傷付いていても堂々と乗れるクルマですよ。
そもそも、私が購入前にそんな目で
眺めていたもんなー…。