歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

細川ガラシャ

2010-12-28 21:38:07 | 本能寺将星録
今回、帯にも表紙にも触れられていませんが、『本能寺将星録』には細川ガラシャ(明智珠子)が登場しております。
細川忠興の正室、明智光秀の娘、キリシタン・・・
作中の時期はまだ洗礼を受ける前と思われ、ガラシャの洗礼名は直接的には登場しません。
え~正直、世間的には忠興より知名度高いです。
以前にちょっと触れましたが、長岡京市にも熊本にも「ガラシャ通り」があります。

智本「今回の作品には細川忠興とガラシャが出ます」
親戚「主人公はどっち?」

智本「細川忠興戦記 本能寺将星録よろしくお願いします」
知人「細川忠興っていうと・・・」
智本「妻はガラシャで」
知人「あ~あ~知ってる、知ってる。キリシタンの」

・・・なんて反応もありました。

さて、そんなわけで珠子が登場している『本能寺将星録』(下巻の方が出番多いか?)
正直、忠興と珠子の夫婦仲には諸説あります。
性格などはある程度オリジナルですが。

ひとつ、描こうと思ったのは「信長を敬愛する忠興」に対して「細川の側に立つガラシャ」です。
珠子といえば創作では、本能寺の変の際に父・光秀に味方してくれと懇願し(願っていて)、
それが切っ掛けで忠興と不仲になった・・・というのを多く見ます。
『本能寺将星録』では果たして?

イエズス会、そして高山右近は?
そして、「庭師」のエピソードは私なりの解釈を加えてみました。
その先に忠興と珠子の未来はあるのか?



勝龍寺城の前にも「明智光秀三女玉お輿入れの城」の石碑が。