さて、第2回・・・というか、2回目が最終回かも知れない。
『反関ヶ原』(工藤章興) 1995年
工藤章興氏『反関ヶ原』全5巻。何故か本棚に第1巻がないので画像は最終巻。
主人公は石田三成家臣の島左近。
「本能寺で織田信長が死ななかったら?」に並ぶ永遠のIf、
「関ヶ原で小早川秀秋が西軍を裏切らなかったら?」に、多分最初に答えを出した名作。
関ヶ原本戦は第1巻ですが、以後、岩殿城での最終決戦までの全国規模の合戦が描かれています。
実はこれを読んだあと、自分でもシュミレーション小説書いて見ようかと思い立った経緯あり。
この作品を読む前から三成、大谷吉継というあたりは好きだったのですが、
『反関ヶ原』ではあまり活躍の機会なく。
「なら、自分で書くか!」と思い立ち、あっさり挫折!!
・・・で、時が流れること10数年。
ホントに書くことになった時、これを思い出したのですが、
この間に三成も吉継も各所で主人公になっております。
「なら、嫡男で!」と非常に安直な論法が展開された結果、
吉継の嫡男・大谷吉勝さんの出番と相成りました。
ある意味、『関ヶ原群雄伝』の生みの親とも言えるかも?
智本光隆