年年歳歳、花相似たり
歳歳年年、人同じからず
11日 お昼から、千代田の芝桜と豊平・小田掛のしだれ桜を
見せてもらいに出かけた。
どちらも個人の方のもので、今年もそれは見事に咲いていた。
芝桜をほとんど一人で手入れなさっているという奥様と話したが、
お金もさることながら、この見事さを保つご苦労は大変なことらしい。
なんの苦労もしないで、感動をいただく自分たちは
どう感謝すればいいのだろう。
小田掛のしだれ桜は、今年で3回目。
去年まではこの桜をご主人と共に植えられたおばあちゃんが
お若い頃の話と共に出迎えて下さり、
シャッターを切りながら楽しませていただいていたが、今年はお姿が見えず。
代わりに応対していただいたお嫁さんのお話では、
原因不明の熱が出て、只今入院中とのことだった。
ああ、花は去年と変わらず見事なしだれを楽しませてくれているが、
ご高齢のおばあちゃんの笑顔は見えず。
歳歳年々、人同じからず。
少し寂しい思いの中に、
感じ取らねばならないものを得た観賞の日になった。
私も徐々に高齢度を増してきているのだから。