SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

ルービンシュタインとアルゲリッチ

2022-07-28 22:23:00 | 日記
今日も暑い一日。

冷たく冷やしたKanonの
8種の果物ゼリーを頂きました。
阪神百貨店のお店です。
  





   🥀🥀🥀🥀🥀


「ワァ〜〜,わたし、
もうピアノやめるわ」
「おれも音楽なんか、
やめたい」と大声で叫んで
抱きあったのは
マルタ・アルゲリッチ氏と
指揮者の岩城宏之氏。

アムステルダム・コンセルトヘボウでの
あまりにも素晴らしい
ルービンシュタインの
ピアノリサイタルが
終わった直後のロビーでの
出来事だったようです。

   ✨✨✨✨✨

その日の午後、突然、
岩城氏の楽屋にあらわれた
ルービンシュタイン氏。

「練習を聴かせてもらっても
いいかい。
マルタ・アルゲリッチという
評判の女の子をみてみたいのでね。」

その日がアルゲリッチ氏
岩城氏の初顔合わせだった
ようです。

コンセルトヘボウ大ホ―ル、
自分の真下の第1列目に、
品の良い老人が
ニコニコとお行儀よく
座っているのを見た
アルゲリッチは大仰天。

思いもかけぬピアニスト、
ルービンシュタインが座っているのです。

岩城氏とのショパンの協奏曲のオケ合わせ。
アルゲリッチの演奏は
メチャクチャだったそうです。

『あがりきって、
目もくらんだのだろう。
だが、才能あふれる
美人ピアニストが、
心そこにあらずみたいに
あがって弾く
メチャクチャさも
実に魅力あるものである。
人を人とも思わない
強心臓のピアニストだという
うわさもきいていたが
全然そんなことはない。
いいとこあるじゃないかと
思った』と岩城氏。

  ✨✨✨✨✨✨


そしてその夜、
ルービンシュタインの
リサイタルの終演後に出会い
ロビーでのシ―ンとなった
ようです。


ルービンシュタインは
お二人にとっての
共通の神のような
存在だったと書いて
おられました。


岩城宏之氏の著書
「棒振りのカフェテラス」
より。
   

   ✨✨✨✨✨

20世紀のピアノの巨匠、
アルトゥール・ルービンシュタイン。

部屋で練習するのは大嫌い。
今日の演奏会で弾くのが
次の演奏会のための
最も良い練習。
お客さまの前で弾くと
真剣になるからと言っていた
天才ピアニストです。(゚∀゚)

  



若き日のマルタ・アルゲリッチとルービンシュタイン。



ショパン ピアノ協奏曲2番
2楽章