工作台の休日

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古いキットの楽しみ方 1/144UH-1の場合

2019年06月09日 | 飛行機・飛行機の模型
 先月は同じテーマで100式司令部偵察機を新聞社の社有機にして遊んでみましたが、今回は現代のヘリコプターです。
 フジミから1/144でUH-1などのヘリコプターが発売されています。もともと1980年代初頭の製品らしいのですが、10年ほど前に再販され、UH-1とウエストランド・リンクスがデカールもついて発売されています。
 UH-1という名前だけでは、飛行機に詳しくない方は分からないと思いますが、軍用としてだけでなく、警察、政府機関等で長年使用され、また派生型も多く作られているロングセラー、ベストセラーな機体です。写真を見ていただければ、ああ、あれかとなるのではないでしょうか。
 1/144では、近年ヘリボーンコレクションやトミーテックの技MIXなど、精密かつ美しい製品が発売されています。フジミのキットはどうでしょうか。接着剤不要のキットとしてもともとは発売されていたようです。前面の窓はモールドのみの表現のため、付属のデカールを貼るか、塗りつぶす必要があります。側面の窓は開いていますが、窓のパーツがついていません。裏からプラ板をあて、こちらも塗りつぶすなりの加工が必要です。
 フジミでは1/72でもこの機体をリリースしており、米軍仕様とイタリア海軍の対潜ヘリコプターであるAB212が発売されていました。1/144では近年再販された際には2機セットとなり、米軍の2種とイタリア海軍仕様から選択できるようデカールもついていました。
 せっかくデカールも入っていますので、今回はこちらを使ってみました。米空軍仕様については側面の窓に裏からプラ板をあてた以外は加工らしい加工はしていません。箱絵も参考にして塗装して、デカールを貼って完成です。

(後ろはヘリボーンコレクションの機体です)
 米空軍のUH-1ですが、米軍基地で必ずといっていいほど見かけるもので、自衛隊基地の航空祭でもゲストで見かけたことがあります。そういう意味では最新鋭のステルス戦闘機よりもこのヘリコプターがいることで、その国とアメリカとの同盟関係が分かるような存在です。 
 イタリア海軍の機体ですが、ストレートに組んでおしまい、というわけにはいきません。胴体左側の窓配置が異なっています。作例でも窓のうちの一つはエポキシパテで完全に埋めています(それでも実物とは窓配置が少し違います)。細かいことには目をつぶり、イタリア海軍のヘリコプターという珍しさを楽しんだ方がいいでしょう。

 背景は「現行」製品の箱絵です。1/72キットのそれが流用されているようです。
 ということで、二機のヘリコプターが完成しました。なおこのキット、近年再販されたものでなくても、中古プラモ屋さんで旧製品も入手できます。


 もともとの製品は上の写真のように、箱の裏がヘリポートになっていたり、ヘリ空母の甲板になっていました。昔の子供たちは塗装もそこそこに、こうやって遊んでいたわけです。
 
 今回はフジミのキットを使ってみましたが、1/144のヘリコプターというのは鉄道模型の世界でも使えるので、食玩で発売されているUH-1、V-107バートル、OH-6についてもSWEETさんがシーキングで発売したようにデカールと未塗装の機体を組み合わせてバリエーションを楽しめないかなあ、と思っています。それからフジミのキットですが、ジェットレンジャー、ガゼルといった機種も発売されていたそうですが、こちらは1/100だったそうです。これらの機体も実機は傑作ヘリコプターでしたから、いずれどこかのメーカーで1/144での発売を希望しています。
  

 
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