工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

東急 暮らしと街の文化展に行ってきました

2025年01月25日 | 鉄道・鉄道模型

とれいん誌に関連して東急の話を先日もこのブログ内でしましたが、世田谷美術館では、東急100周年に関連して「東急 暮らしと街の文化」という展覧会が開催されており(2/2まで)、私も観てきました。

 

(上の入り口の手前にあって、最初に現れるのがこのレール。東横百貨店解体の際、工事現場から「発掘」された玉電渋谷駅のものです)

(台車の大型模型もありました。かつての7000形のパイオニアⅢ台車です。)

東急の路線を構成する目黒蒲田電鉄から100年ということで、まずは社業のメインである鉄道について、電車とバスの博物館の収蔵品を中心に、写真、模型、昔の沿線案内、記念乗車券などの展示に多くの人が集まっていました。沿線案内などは書物で見たことがあるものが多かったのですが、実物がこれだけ多く展示されますと、なかなか見どころがあります。記念乗車券もいろいろな種類が出ていたのですね。

(ガラス越しになりますが、戦前の沿線案内の表紙はこちらのキハ1形。これは話せば長くなりますが、戦前の一時期、東横線では急行運用に気動車が使われていました)

 

(電車、バスの模型も多く展示されていました。こちらは1923年当時の目黒駅と周辺の模型)

(暗くて恐縮ですが、1966年当時の溝の口駅。当時は溝ノ口と「の」がカタカナ表記でした)

 

(こちらは1958年当時の蒲田駅。いずれのジオラマもデフォルメなし、省略なし、スケールに忠実という感じですので、どこかの「えせジオラマ」とはリアルさが違います。手前に記念乗車券が見えます)

車輛の写真も数多くありました。写真も1970年頃ですと、7000形が中心選手で、デビューしたばかりの8000形は「末弟」という感じなのがおもしろいですね。

貴重な図面などの展示もあって、中身の濃い展示です。写真撮影が可能なのはここまでです。

(名車・3450形の形式図です)

 

(7000形の図面もありました)

東急と言いますと沿線開発とともに伸長したということもあり、都市開発について章を割いています。田園都市構想など、東急沿線と言いますと有名なものもありますが、建築家・蔵田周忠によるバウハウス建築などに影響を受けた住宅群の建設(結局住宅群にはならず、数件が建築されたのみでした)などの話は貴重ですね。

美術館ということもあり、東急沿線にゆかりのある画家などの美術作品の展示もあります。向井潤吉、野見山暁治、舟越桂、長谷川町子とさまざまな作品が並び、美術館らしい感じがします。また、岡本太郎は上野毛にアトリエを持ち、前衛芸術運動「夜の会」がそこで生まれたと述べています。

沿線風景を中心に街を撮った写真も展示されています。桑原甲子雄の撮った渋谷は「地元」だった亡父も見た風景だったことでしょうし、アラーキーこと荒木経惟の1980年代の渋谷は、私が見た風景でもあります。アラーキーの撮る東京の風景は、都市のリアルを足し算も引き算もしないで見せている感があります。

東急というと文化事業、教育事業にも力を入れており、古くは多摩川河川敷にあった「多摩川スピードウェイ」の展示もあります。戦前にあったオーバルコースの「サーキット」であり、昭和11年のレースのエントリーリストなども展示されていますが、若き日の本田宗一郎の名前が載っていたりします。サーキットの観客席だった部分は戦後も河川敷の石段として、最近まで健在でした。

(こちらのリーフレットの写真は鉄道関連の展示の中で、沿線案内などとともに写真で展示されていたもの)

また、東横劇場に東急文化会館と今は無い施設についても紹介があります。文化会館のプラネタリウムの丸屋根も渋谷のランドマークでした。高校生の頃、父と三者面談の帰りに文化会館の中の蕎麦屋に入ったことを思い出しました。方向感覚が分からなくなるくらい再開発が進む今の渋谷と違い、駅前に高層建築もなく、東急文化会館や東急プラザがランドマークだった頃が、ちょっと懐かしくも感じます。どうも今の渋谷は・・・と思ってしまうのは、私が年を取ったからですね。

東横劇場も「東横落語会」のポスターが出ていましたが、さよなら公演では小朝、談志、円楽、志ん朝、小さんと団体を越えたオールスター勢ぞろいだったようですね。

エンタテイメントについては「Bunkamura」が後年誕生し、ホールやミュージアムに足を何度か運んでいます。コロナ前でしたが、ジプシー・キングスの公演がオーチャードホールだったように記憶しています。さまざまな演目のポスターが並び、東京のさらに先端たらんと、とんがったことを発信し続けていることが分かります。今は休館中の施設もあると聞きますが、美術展の帰りに家人と二人でお茶したこともありましたし、以前ここのお洒落な書店でパスタのレシピ集を買って今でも愛用しています。

東急と言えばプロ野球にも関わっていた時期もあり、扱いは小さいですが駒沢球場の写真もあります。今の北海道日本ハムファイターズのご先祖様だったフライヤーズにも東急は関わっていました。以前、職場で一緒だった方が幼少期に駒沢球場の近くに住んでいて「あのあたりは暗くて風紀もあまりよくなく、子供だけでは球場に遊びに行けないような感じだった」と語っていました。あの頃の職業野球(特にパ・リーグ)は今ほど明るくなく、健全とは言い難いところもあったのでしょう。球場完成は昭和28年、ナイター照明が整ったのは昭和30年で、対トンボユニオンズ戦の写真がありました。ユニオンズは短命の消滅球団でした。

スポーツでは他にも田園コロシアム(懐かしい!)の写真もあります。テニスだけでなく、格闘技にコンサートと屋外のイベント会場というイメージでした。

また、東急の文化事業として五島美術館からも出展がありました。創業者の五島慶太は美術品の蒐集もしており、当時の財界人らしく茶道の器などもあるほか、書や棟方志功の作品が紹介されています。五島の遺志を受けて美術館として公開されることになりますが、現代の作家の作品も多く収蔵しています。前述の岡本太郎の作品も石原慎太郎蔵を経て寄贈されたというものがありました。

と、長々書いてまいりましたが、鉄道・バス、沿線開発、文化事業とそれぞれのテーマで分けてもいいくらいの内容でした。電車の形を模した箱に入った羊羹をお土産に、帰宅いたしました。東急の100年史も(大著でお値段もしますが)限定販売されています。

左がつり革型のキーホルダー。昔は「東横お好み食堂」の広告の入ったつり革でしたね。羊羹の箱は食べ終わったら豚児の玩具です。形式によって味も違いますが、美味しかったです。

 

図録も史料価値いっぱいです。

 


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書評 転売ヤー 闇の経済学

2025年01月22日 | 日記

 今日は書評です。先日書店で「評判の新書」ということで紹介されていた「転売ヤー 闇の経済学」(奥窪優木著 新潮新書)を買いました。このブログの内容が、模型や趣味にかかる話がメインですから、コレクションだったり、レアアイテムだったり、転売ヤーだったりといった言葉は身近にあるかと思います。私も今の勤務地が秋葉原ですので、裏通りで「並び屋」が買ってきたものを回収している元締めを見たことがありますし、表参道のブティックの前にバンを止め、ブランド物の商品をたくさん積んでいる外国人を見たことがあります。品物を買ってこの人物に渡しているのもおおよそブランド物のお店に入って買い物をするような身なりの人物ではないので、そういうことかな、などと思うわけです。

 本書にはまず、ポケモンカードのレアを探し出す日本人が出てきます、彼らは玩具商の経営権を持っており、そういう意味では「まっとうなルートで」ポケモンカードを仕入れているわけですが、金属探知機から精密な秤まで用いてレアのカードをサーチします。レアなカードが高値で転売されている実態は、ポケモンカードに疎い私よりも、読者の方々の方がご存じかもしれません。しかし、こうした仕組みがマネーロンダリングに使われているのも、事実です。昔観た映画で、お金を隠すために希少な切手を使うというのがありましたが、あれを地で行くような話です。

 最初に登場した彼らはそれでもまっとうな方ですが、「定番の」ディズニーグッズを買いあさり、それを転売する中国人グループに筆者は同行取材し、どのようにたくさんの商品を入手し、どこに、誰に対して売っているのかを追っています。当然ディズニーランド側も対策を立てているのですが、それをかいくぐる方策を彼らも考えており、いたちごっこは続きそうです。中国には「上に政策、下に対策」などということわざもあると聞きますが、こういうのを読むとその論理を私たちの国に持ち込んでくれるな、というのが本心であります。そういうことをやらかす人たちが、飛行機でわずか2-3時間の距離にいるから、厄介なのですが。

 もちろん、こういった「ものを買い占めて、どこかに高値で流す」といった原始的なものだけてなく、SNSを巧みに使って日本の美容商品を売っている中国人もいます。自ら商品を手に取って、試し、本国にいる中国人に勧める「ライブコマース」で売っている人たちです。日本企業の中にはこういった「元・転売ヤー」たちを「インフルエンサー」として活用し、それで商売の足しどころか、大きな顧客にしているケースもあるようですから、どっちもどっちなのですが。本書の内容から離れますが、ハンドメイド系の展示会、イベントなどではライブコマース禁止と謳っているところもあると聞きます。各ブースを回って商品を紹介して発注して、ということを繰り返すのですが、展示物にベタベタ触れたうえで何も買わず、反応の悪い商品について粗末に扱ったりするしょうもない「インフルエンサー」もいるみたいで、その対策らしいですね。

 本書に戻りまして、通信の規制緩和で登場した格安スマホを大量に契約、購入、それを流していると思われるベトナム人、それから他人のカード情報を盗み出して購入した商品を転売するという、完全に犯罪の方に行ってしまっている事例も出てきます。スマホの転売は犯罪の温床にもなっているようですから、良い事ではありません。規制があるというのは、やはり必要な理由があるからで、それをなんでも撤廃したらどうなるか、それを進めた人は責任を取っていただいた方が、と思うわけです。

 また、本書には日本人の転売ヤーとして、デパートの外商の顧客となって高級洋酒を買い、それを高値で転売するビジネスマンの話や、定職に就かず転売ヤーを生業としている青年の話も出てきます。酒などの嗜好品が高値で転売というのはよく聞きますが「高い金を払って飲む」ことが目的となっているようにも思えます。お酒の味が分かっているのかどうかも定かでない人が、これはいくらしたんだぜ、的に飲んでいたらどうでしょうか。

 さらに各地域のプレミアム付商品券が転売の温床になっている(これは私でも想像がつきましたが)といった話も出てまいります。特に本人確認、住所確認がいらず、スマホだけで申し込め、商品券が入手できる仕組みを悪用しているケースもあるようです。そんなことまでしてやる必要がある施策なのか、と思います。それに関連して紙おむつや粉ミルクの買い占めを行い、中国に転売している事例が出ています。自分の国の製品が信用できないから海外の製品を買い占めればいいという行為が許されるわけではないのですが、それに手を貸す日本人もいるみたいですね。孔子批判と一緒に仁や礼をどっかに置いてきたのか、もともとそういうマインドがないから孔子の教えが広がったのかはしりませんが、本当に必要な人のためのものまで奪う行為は、やはり許されないと思うわけです。5年前の今頃になりますが、コロナの流行とともにマスクが品薄になった際も、SNSを通じて「●●にマスクがある」とスーパー、薬局のマスクを買い占めている外国人たちがいたことを考えると、彼らの間でしか通用しないSNSというのが、安全保障上の脅威にもなりうるし、現在、決して「友好国」とは言えなくなっている中で大きな不安・懸念でもあります。政治的なことは書きたくないし、あんまりこういうことを書くとポピュリズム政党の主張みたいなので嫌なのですが、政治的には中庸でありたいと思う人間でさえ、そういう気持ちを持ってしまうわけです。

 

 話題をもう少し柔らかくしまして、転売と言うとガンプラなども問題になっていますが、本書では「ポケモンカードに比べるとスモールビジネス」なのだそうです。私の方の専門のスケールモデルでも、新品がたまにアマゾンなどで高価転売されていたりもします。また、鉄道模型については最近は落ち着きましたし、大量生産のはずのNゲージでも予約販売が増えていますので、確実に入手したいものなら模型屋さんに予約すればたいがいは入手できます。一時は今日お店に並んだ新製品が、翌日には中古屋さんに並んでいる、ということもありました。決して高値でもない場合が多く、誰が、何のためにあんなことをするのかよく分かりませんが、何かのからくりがあったのでしょうね。

  本書では弁護士さんのコラムも載っており、法的に見た転売行為についても触れていますが、そこにもあるとおり「消費者にできることは、少なくとも不正が介在していることが明らかな商品を購入しないこと、買うことによって転売に協力しないようにすること」なのです。もしかしたら、ア●ゾンやメ●カリに出ていた商品が、高値で転売できなくて仕方なく在庫処分しているものを買っている可能性はあるのですが・・・。

 転売の法的規制というとスポーツ、コンサートなどのチケットに関しては規制が加えられています。昔は鈴鹿サーキットのF1や東京体育館のバレーボールの試合前などに「券余ってないかな、余ったら買うよ~」というだみ声のおっちゃんたちとそれを取り締まるお巡りさんの姿を見かけたものですが、あれで済んでいた昔が、ちょっとばかり懐かしくも感じてしまいます。

 


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ただいま、更新できません → 1/22復旧しました

2025年01月18日 | 日記

1月16日以来(1月18日10時現在)、PCからのログインができず、ブログの更新ができません。この記事もスマホから書いてます。いろいろ書きためたものもあったのに、残念な状況が続いております。

早く復旧しないかなあ。
 
1/22追記。スタッフブログの説明のとおり、1/22に復旧し、PCからログイン、編集画面に到達することができました。それまで公式には障害が復旧したという記載しかなかったため、どうなってるんだろう?となった方も多いでしょうし、無線LANではだめだったけど有線ならつながるのでは、ということでLANのアダプタを買って試してみたけどダメだった、という私のような者もおります。せめて「障害が発生中で復旧作業しています」ということは引き続き言って欲しかったところです。アクセス解析が表示されないといったトラブルもあったようですが、私の場合、ログインできない方が致命的なので、トラブル発生の事実だけはアナウンスいただきたかったです。
 

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月刊「とれいん」の600号、50周年

2025年01月16日 | 鉄道・鉄道模型

 鉄道模型と実物の鉄道を扱う雑誌「とれいん」が12月号で600号に、1月号で創刊50周年を迎えました。おめでとうございます。

600号では京急600形を特集し、今号では東急を特集しています。毎年1月号は大きな特集号となりますが、今回はかなりのボリュームです。鉄道ファン誌などは100号の区切りにそれに因んだ特集が組まれますが、日米欧の有名な機関車を100種ずつ模型で紹介した100号はともかく、節目の号で特別なことを、という感じではありません。それでも1月号については質・量ともにたいへんなボリュームで、歴史があって、地方に譲渡車も多く、となりますと、実物・模型共にかなり幅も広くなるかなと思います。

 それぞれのモデラーがさまざまな時代の車輌を作り、ゲージを問わず充実した内容となっています。「1985年の8500系」を作られた方もいましたし(私も1986年の8000系を作ってブログ上でご紹介していますが)、真鍮・プラ含めてさまざまなキットが出ているので、時代も、路線も選び放題です。

 実物の記事で言えば、表紙を飾った5050系が「車輛の視点」で詳説されています。この形式(兄弟車もいますが)も登場から20年ということで、新車だと思っていたらそれなりに時間も経っているのですね。グリーンマックスの完成品を早いうちに購入した記憶があります。横浜高速のY500も買っていて、まだ新宿にもあった天賞堂(ただし住友三角ビルからオークタワーに移った後ですが)さんで「お客さん、基本セットだけ買うってことはないでしょ(笑)?」と聞かれ、8輌編成がやってきたことを覚えています。

 東急というと以前も書きましたが高校生の頃には東横線沿線に通学していましたし、部活でたまに新玉川線にも乗りました。また、仕事で目黒線、多摩川線、大井町線、池上線、世田谷線にもお世話になり、外回りをしながら完乗しています。

 先週くらいまで仕事がとても忙しく、ゆっくり本も読めなかったのですが、ようやく読めるな、なんて思っていたら、豚児が熱心に見ています。たまに行く横浜で東急は少しばかりなじみがあるのと、乗り入れが多いため各社の車輌の写真も多く掲載されており、それも含めてよく眺めています。豚児よ、少々お高かったのだから大事に見るんだよ。

 とれいん誌と出会ったのはたぶん小学生の頃ですから、判型は大きいものの「鉄道模型趣味」誌に比べて薄かった頃です。大人のお洒落な雑誌という感があり、日本型だけでなく、外国型の記事も多く、私などは背伸びをしながら覗いているような、そんな感じがしました。一時期真剣にアメリカ型HOゲージの方に足を踏み入れようとしたことがあり、アサーンのボックスカー(有蓋車)を組んだのも同誌にそういった記事が出ていたからでしょう。実物の車輛の撮影についても同誌で写真術の連載があって、そこで基礎から勉強しました。

 やがて自分が大人になり、執筆陣も、編集者もだいぶ入れ替わりましたが、アメリカ型、ヨーロッパ型を問わず、依然外国型の記事が載りますし、最近では台湾の鉄道の記事も載っています。また「Nキット上達の道」のように、GMの「板状キット」を基礎から組んでいく連載もあり、私も勉強させていただいています。それから「おとなの工作談義」のように、名うてのモデラーたちの座談が連載になっており、こちらも読んでいて楽しいです。

 私も初めてこの雑誌と出会ってから随分経ち、年齢もそれなりに重ねておりますが、同誌がこれからも鉄道好きの子供を背伸びさせ、また「元子供」たちにも模型の楽しさ、鉄道の楽しさを改めて教えていただけることを期待したいと思います。

 

 

 

 


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東海道新幹線開業60周年延長戦!? 駅弁大会でみつけたこんなお弁当

2025年01月15日 | 鉄道・鉄道模型

 京王百貨店新宿店では、今年も「有名駅弁と全国うまいもの大会」が開催されています(1/22まで)。先日家族の分も含めて買いに行ってきました。以前食べて美味しかったものなどもありますので、再録は避けますが、今回は豚児のために買ったこちらをご紹介します。

「夢の超特急 0系新幹線弁当」でございます。新幹線の車体を模したケースにお弁当が入っているというのはあちこちで見かけますが、0系というのは初めてみました。神戸の淡路屋さんが製造・販売しており、こちらは東京にある同社の工場製、とのことでした。

中身を見てみましょう(セロハンが乗ったままで失礼します)。

ハンバーグ、エビフライ、ポテトフライ、鶏のから揚げと美味しそうなものが並びます。左側はスパゲッティの上に紅白になったかまぼこがのっています。ご飯は右側にきのこ風味のピラフが入っていて、ご飯のボリュームもそれなりにあったのですが、豚児も美味しく食べておりました。

さて、このお弁当、食べ終わってからも当然豚児の玩具になりました。紙のスリーブも捨てないでとってあり、裏返したら台車や床下機器が印刷されている細かさです(下の写真はいずれも食べ終わってから撮りました)。

また、この手のお弁当にしては珍しく、台車や床下もモールドされています。現在の新幹線車両のほとんどが車体裾までスカートで覆われていますが、0系に関しては台車、床下機器なども下半分は見えますので、モールドは面倒でも必要だったのでしょう。

また、ふたを取ったときにこんなものが入っていました。

この「購入記念券」、大きくて広げると30センチ近くありました。

駅弁大会、会期中にあと一回は覗いてみたいです。今度は何にしようかな。

 

 

 


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