思うところがあって、震災から5年たった被災地を巡ってみる。
5年という月日は長いのか短いのかわからないけど、震災直後のような風景は残っていないし、かといって全てが復興したわけでもない。これは5年後の被災地を巡った備忘録だ。
<訪問先>
■2016/05/02 閖上(ゆりあげ・名取市)
※語り部タクシーに乗車
・日和山
・閖上の記憶
■2016/05/02 荒浜(通過)
※語り部タクシーに乗 . . . 本文を読む
7月26日(土)~7月27日(日)は「柏祭り」だということもあって、街の至る所でイベントが行われた。だいたい「柏祭り」は、賑やかではあるものの歴史というか伝統というか、そういったものが希薄だ。神輿もあるし、盆踊り(柏おどり)もある。ねぶたもあるし、過去にはよさこいパレードもあった。とはいえ、いずれにしろ京都の祇園祭や浅草の三社祭のように、伝統に裏打ちされた祭りという感じではない。
とはいえ、70 . . . 本文を読む
「小江戸」と呼ばれる川越に行ったついでに駅前のルミネに立ち寄ってみる。まぁ、駅前のデパートということもあって、ある程度、ブランド力のある大手が入っているとは思ったものの、そこに入っているのはスタパ、zoff、ロフト、ヴィレッジヴァンガード、ブックファーストといった郊外型SCなどで見られるような店舗たち。それぞれの店の規模はもちろん大小があるけれど、並んでいる商品も商品の配置も何となく同じもの。
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「大阪都構想」を打ち出した橋下元府知事が大阪市長に当選した。橋下氏の代わりに大阪府知事選に立候補した大阪維新の会の松井氏も当選し、結果的に大阪府民/市民は「大阪都構想」を選択したことになる。
ただ感覚としては具体的な「大阪都構想」を選択したというよりも「変化」を選択したというのが正しいのだろう。
これは何となくわかる。それは大阪府/大阪市だけの問題ではなく、日本全体やあるいは先進国と言われてい . . . 本文を読む
「柏」のとあるバーでマスターや建築事務所を営んでいる常連の方とこの街についての話をする機会があって、何となくそこで語られた言葉がこの街の「都市論」を言い当てているような気がするのでまとめておこうと思う。
そもそもマスターも常連の方も柏とは縁もゆかりもない人たち。常連さんにいたっては阪神大震災の時に三宮にいたということなので、意外と近くで一緒だったのかもしれない。2人とも必然的な理由はないまま、柏 . . . 本文を読む
東京から北陸に向かう途中、越後湯沢で乗り換える「ほくほく線」というのは何ともいえない独特の風情がある。それはいわゆるローカル線というものにカテゴライズされるもので、効率優先の新幹線や都内の近郊の鉄道にはない、のんびりとした空気が漂っている。
もちろんそこから見える風景はひたすら続く山間の風景で、田んぼの緑とほくほく線と平行に走る国道のラインと間を埋めるようにして存在している民家だったり、パチンコ . . . 本文を読む
新幹線が無事に復旧したり、ニュースなんかで東北の元気な姿が映しだされていたりしたから、あまり意識していなかったのだけれど、そうか、在来線は未だ復旧していないのだ。
河北新報ニュース 焦点/JR在来線 遠い復旧/ルート・費用、見通し立たず
東北の在来線が復旧していない理由は、自治体の復興計画が固まっていないから。将来的な津波の危険性をともなう沿岸部から高台移転を検討していたり、より内陸部への迂 . . . 本文を読む
大阪を遠く離れて東京圏で生活していると、改めて関西のニュースというのは少ないのだと思う。インターネット時代となり、探そうと思えば地方のニュースも簡単に手に入れることは出来るのだけれど、PUSH型のニュースはすべて東京中心だ。テレビが流すのは「全国ニュース」という名の「東京」が関心を持っているニュースだし、関西版でもなければ、関西のニュースが新聞紙面を飾ることは少ない。
そんなこともあって、橋本大 . . . 本文を読む
今回の震災~電力危機で、僕らのライフスタイル自体の転換期になるのではと思っている人も多いと思うけれど、実際に復興やこの危機への対処を通じて、これまで具体的にならなかったいくつかの政治課題・政策的課題が一気に進むのかもしれない。
テレビなどでも言われ始めているので、そのいくつかをピックアップしてみた。
1)大連立
2)消費税増税
3)サマータイム制の導入/フレッツクスタイムの促進
4)休日・祝日 . . . 本文を読む
「村上春樹の『ノルウェイの森』の中に柏に住んでいる女の子が出てくるんですよ。すごい豪邸に住んでる子なんですけど、そんな場所が実際にあるんですよ。世界で最も読まれているような小説の中でも『柏市』という地名が出ていて、実際にそんな場所があって、凄いなぁと思って、それがこの文学賞を企画したきっかけなんです」
先日、応募した柏ミニ文学賞の授賞式があって、この賞の主催者の人がその動機を話してくれた。単純な . . . 本文を読む
最近は忙しくて事前に選挙関係のニュースを見ていなかったのだけど、参院選の結果、「自民」と「みんなの党」が伸ばして、(公明除く)民主とその他政党が落とすという結果は、単純に現在の「民主」に対する不満・不安といったところと考えるべきなんだろうなぁ。
今回は争点がもう1つ見えずに、個人的には盛り上がりに欠けたという感じなんだけれど、報道を見る限り争点としては「消費税増税」みたいに言われている。でも選挙 . . . 本文を読む
菅直人新総理が打ち出した経済路線が「第3の道」だが、これは果してうまくいくだろうか。個人的には、これは地方都市にとっては必要な政策だと思うが都市部では、あるいは日本全体の経済政策としてはなかなかきびしいのでは、と思う。
菅総理は「強い経済、財政、社会保障を一体として実現する」ために、これまで誰もチャレンジしたことのない「第3の道」を選択するという。第1の道が自民党が得意としていたところの「公共事 . . . 本文を読む
出張で宮崎に行っていたのだけれど、こちらの「口蹄疫」問題は相当深刻なようだ。ここ数日ではテレビの全国ニュースやワイドショーでも取り上げられているようだけれど、地元との温度差はかなり違う。被害額などは新聞やテレビのニュースを見てもらうとしても、例えばその感染を食い止めるために、道路を通行中の農業関係者の自動車を止めて消毒したり(一般車も含めるべきだという議論もある)、近隣の県では、仕事だとしても宮崎 . . . 本文を読む
東京にいるとあまり実感がなかったのだが、ここ数日帰省していて感じたこと。地方は崩壊している。数年前に戻った時も、街に年寄りの姿ばかりが目につき、これはどうなるのだろうと思ったことがあったが、現実はさらにひどい状態になっている。
一体何が足りないのだろう。
故郷の街は、持ち家率や平均世帯所得、消費支出、平均預金残高、高校進学率、住民あたりの図書館の設置数などいずれも全国でも屈指だ。ちょっと大きな . . . 本文を読む
富山の高岡というのは県内第2の都市とはいうものの、人口僅か17万~18万人の中小地方都市だが、その人口に比べて映画館の数が以上に多い。高岡の人がみんな映画好きということもないのだろうが、その数は人口で倍の富山市や3倍近い金沢市と比べても遜色ない。そしてその高岡で異色の映画館が「高岡ピカデリー」だ。
もともと地方都市の映画館というと、商店街や駅前にあるというのが通例なのに、昭和55年のオープンの段 . . . 本文を読む