ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

【書評】1Q84 / 村上春樹

2012年08月20日 | 読書
いまさらながら「1Q84」を読む。新しい村上春樹。謎に満ちた展開と、解き明かされないまま終わりを迎えるストーリー。それでもこれは新しい代表作といえるのだろう。 1Q84 / 村上春樹 村上春樹の作品を読んでいると、その内的世界がいくつかの変化を遂げていることがわかる。 デビュー当時、鼠三部作の呼ばれる作品郡(「風の唄を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」)の頃の世界観というの . . . 本文を読む

【映画】バットマン ビギンズ:ダークナイト ライジングへと繋がる誕生秘話

2012年08月18日 | 映画♪
クリストファー・ノーラン版バットマンシリーズ最新作「ダークナイト ライジング」を観て、事前に「バットマン ビギンズ」を見直しておくべきだったと反省。この「ビギンズ」からの流れを受けての完結編であり、事前に見直しておくことで、より深く「ダークナイト ライジング」を理解することができたのだろう。そういった意味で、ダークナイトライジングへと繋がるポイントを整理しておきたい。 【予告編】 Batman . . . 本文を読む

戦争と3つの正義

2012年08月17日 | 思考法・発想法
テレビで人間魚雷「回天」を巡る特集をやっていたときのこと、一緒に観ていた人間が「誰も好きで参加したわけでないのにねぇ」と呟いた。違和感。これまでもお盆の時期には幾度となく戦争の特集をやってきていただろうし、雑誌や書籍でもそのときの状況についてかかれたものは目にしているだろう。そしてその殆どで彼らは「戦争」に参加することを当たり前のものとして、むしろ積極的に参加しようとしていたと書いてあったはずだ。 . . . 本文を読む

【映画】バットマン ダークナイト ライジング:クリストファー・ノーランが魅せる映像美

2012年08月15日 | 映画♪
クリストファー・ノーラン監督の「バットマン」シリーズの完結編。伝説の「ダークナイト」の続編ということもあって、賛否両論分かれるかもしれないが、映像美、迫力は間違いなく天下一品。しかしこの時代に日本でこの映画はどこまで受け入れられるのだろうか。複雑な思いを感じつつも、今夏の見るべき1作。 【あらすじ】 ジョーカーとの戦いから8年、バットマンはゴッサム・シティーから姿を消し、ブルース・ウェインは隠 . . . 本文を読む

落語の枕・演劇・非日常

2012年08月05日 | 演劇
旧芝離宮恩賜庭園にて納涼寄席があるということで、会社帰りに覗いてきた。まだ蒸し暑さが残る夕方、でも庭園の中は木陰になっているせいか、思ったほど暑くはない。何だろう、この夕方の暑さが残った感覚とビールがもたらすまったりとした感覚。普段ならまだ働いてる時間なのに、なんとも気持ちがいい。 演者は三遊亭小圓朝(さんゆうていこえんちょう)。まくら話で観客の緊張をほぐし、軽く笑いをとり、本編へと入っていく。 . . . 本文を読む