長い会議。A案がいいか、B案がいいか―。どちらもそれぞれ課題がある。それぞれ解決策も話し合った。それでも問題が完全に払拭されたわけではない。時間が過ぎる。今日こそは結論を出さねばならない。もう締め切りは間近に迫っている…「こっちの方がいいかな」「やむを得ないな」その場の流れはA案に傾きかける。一同が顔を見合わせ、互いに確認し合う。後は部長が了解すれば終わりだ。
課長「部長、A案でいかがでしょうか . . . 本文を読む
クリント・イーストウッドの最後の出演作ということもあってか、また監督としての実績からか前評判どおりの良作。作品自体は意外とオーソドックスな作品ながら、笑いあり、涙あり、全く退屈するところがない。遠く離れた父親にちょっと電話でもしてみようかな、と素直に思ってしまった。
【「グラン・トリノ」予告編】
【あらすじ】
朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化 . . . 本文を読む
今年度よりうちの会社でも「KPI(key performance indicator)」が策定された。「KPI」というのは「重要業績評価指標」のことで、企業目標やビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業務プロセスをモニタリングするために設定される指標のこと。「売上」や「収益」といった目標そのものは「KGI(重要目標達成指標)」と呼ばれ、それを達成するために「何を」「どれだけ」達成すればいいか . . . 本文を読む
夏野剛さんが高速ETCで高速1000円について書いていた。GWに高速渋滞のニュースを見ながら、このETCを利用した高速1000円乗り放題という企画について感じていたことと重なる部分もあったので、改めて書いておきたい。
高額ETCで高速1000円 日本の政策はあいかわらずユーザー不在?ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS
このETC1000円乗り放題という施策は、
・ETC搭載の「軽自動車等 . . . 本文を読む
「ミリオンダラー・ベイビー」で脚本を、「クラッシュ」では監督を務めたポール・ハギスがイラク帰還兵の実話をもとに描いた重厚な人間ドラマ。主演のトミー・リー・ジョーンズはもちろん、シャーリーズ・セロンやスーザン・サランドンの演技が、脚本の見事さをさらに引き立てる。この映画を見た後で、我々は「正義のため」の戦争を肯定できるのだろうか。
【映画『告発のとき』予告編】
【ストーリー】
2004年、 . . . 本文を読む
「ハッシュ!」以降、うつ病などもあって活動が止まっていた橋口亮輔監督の新作。何よりも、こんな風に年をとれればいいなぁ、結婚をするのも悪くないかもなぁ、と思える映画。どこにでもいそうなあるカップルの10年を通じて、しかし橋口亮輔監督の射程は激動の90年代という時代の背後にあった深い断絶や僕らをとらえている強迫観念をすくいとる。木村多江とリリー・フランキーという異色カップルを通じて、生きることの「希望 . . . 本文を読む
最近、わが社ではやたらめったら「おもてなし」という言葉が流行っている。まぁ、社長が何かに感化されて、これからは最高の「おもてなし」をサービスに実現するんだ!と言ったことから、それがサービス面での観念的な目標になったためではあるのだけれど。おもてなし。この言葉は個人的には嫌いではない。どちらかというと賛成だ。ちなみに「おもてなし」という言葉を「はてなキーワード」で調べてみると…
1:客を歓待するこ . . . 本文を読む
小泉今日子の枯れた笑顔がなんともこの映画の雰囲気とマッチする。夢や希望や、そういった輝かしい時間が過ぎ去った後でも僕らは生きていかねばならず、そういった人生の残り舞台の中にでも悦びはあるのだと、その笑顔は語りかけているように…「ニュータウン」という未来、その輝かしい時間が過ぎ去った後の「家族の再生」と「母と娘」の関係を描いた秀作。
【「空中庭園」予告編】
【あらすじ】
郊外の団地に住む京橋 . . . 本文を読む
思いもよらず『新型ウィルスの診療拒否と「判断」のできない日本人』の記事にいくつかコメントをもらったり、またついに新型インフルエンザの国内初感染のニュースなんかもあったりしたので、ちょっと感じたことを。
新型ウィルスの診療拒否と「判断」のできない日本人 - ビールを飲みながら考えてみた…
新型インフル感染者、国内で初確認 大阪の高校生ら3人 :NIKKEI NET(日経ネット)
『新型ウィルスの . . . 本文を読む
原作は「花の24年組」の大島弓子。基本的に少女漫画が苦手だったこともあって、大島弓子については「綿の国星」くらいしか知らず(しかも未読)、どんなタイプの作品かも理解していない。まぁ、できるなら代表作をいくつか読んでいれば、その作家性、作品性みたいなものが理解できていてよかったのだろうし、特に「8月に生まれた子供たち」は読んでおきたいところ。
まぁ、もちろんそんなことがなくても十分楽しめるし、あるい . . . 本文を読む
自分たちの仕事に対する「プライド」だとか「社会的使命」だとか、本当はそういうものがもっとも求められる分野の1つだと思うんだけど…
【新型インフル】診療拒否相次ぐ 都内で92件、大学病院も - MSN産経ニュース
成田空港で働いている、というだけで診療拒否するのは問題外だし、発熱相談センターに電話し一般病院へ行くよう勧められた人を拒否したというのも、そもそもこんな人が医者でいいのか?と思うんだけ . . . 本文を読む
相変わらずビジネスとしては成功といえなさそうな北野武の新作「アキレスと亀」。「ソナチネ」や「TAKESHIS'」の難解さはなく、どちらかというと「HANA-BI」のような心打つようなティストに仕上がっている。作品は悪くない。しかし、でも、以前の作品ほど、作品にこめられた切迫感や必然性、この作品を北野武が作らねばならない理由といったものが感じられない。僕らはこの映画をどう読めばいいのだろうか。
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尾崎豊が亡くなってから何年が経つのだろう。気が付けばOZAKIの死んだ年齢をとうに超えてしまった。僕にとってはROCKというものを意識したきっかけは尾崎豊だった。それは「自由」の象徴であり、自分たちの行き場のない気持ちや感情に「言葉」を与えてくれた存在であり、あるいは自分自身だったと言っていい。そしてそれをきっかけとして邦洋問わず、ROCKというものが特別な存在になり、何が本物のROCKなのかとい . . . 本文を読む