世界の巨匠・北野武にして公開から終了までが1週間だったか2週間だったかというのは、名作「ソナチネ」以来のことだったのではないかあまりの公開期間の短さに、思わず見逃してしまったが、その間に聞いた感想で肯定的なものは何一つない。いずれにしろ、「その男、凶暴につき」以来の北野武ファンにとっては、他者の評価など関係ない。「3-4x10月」がなければ「ソナチネ」が生まれなかったように、北野武の映画はその作品 . . . 本文を読む
「今まで1番泣いた映画は?」と聞かれたら、この映画はその候補の1つにあげるだろう。「いまを生きる」や「陽のあたる教室」に比べたら無名に近いかもしれないが、この実話に基づいて描かれた物語は、必要以上に感動的な演出がないからこそ、リアルに直接、見るものの心を打つ。ただ泣ける、ただ心震える、そんな秀作。
独自の教育方針で知られる海洋学校、オーシャン・アカデミーに入学した17歳のチャック(スコット . . . 本文を読む
この本の帯「『発想するための技術』は、21世紀を生き抜くための最重要スキルです」にあるように、この本は大前研一氏が自身の発想法のメソッドを簡単にまとめたものだ。「企業参謀」などと比べると遥かに読みやすく、考え方のポイントも容易だ。「企業参謀」が「戦略」という部分を前提していたせいか、あるいは体系化・メソッドとしての様式に重きをおいたためか、どちらかというと堅苦しくかつ静的なメソッド・パターン化する . . . 本文を読む
現実が「正義」と「悪」に分かれていて、「原因」と「帰結」が明確で、努力をうれば常に「明るい未来」が保証されているのであれば、この物語は必要ないのだろう。昔読んだ「童話」のように、昔見たTVドラマのように。でも現実はそんなに分かりやすくはない。それはこの物語のロスだけではなく、警官を信じられず、教師を信じられず、あるいは母親でさえ信じられない日本でも同じなのだろう。決して、明るくはない物語。しかし絶 . . . 本文を読む
中島聡さんが、YouTubeを使ったテレビ番組の一部をUPLOADすることは「引用」に当たるのではないか、というなかなかセンセーショナルなBLOGを書かれている。これはなかなか興味深い意見だし、「著作権法」がすでに現実に追いついていないという点も全く同感。ただし、おそらく確信的な問題提議であってわかっているのだとは思うが、これは「引用」とはいえないだろう。
CNET Japan Blog - . . . 本文を読む
産みの苦しみか、予定より大幅に遅れつつもようやく新サービスをリリース。さすがにプレスリリースには書けなかったものの、このアプリケーションの目的は一言で言えば「PCをMTVにすること」(MTVという固有名詞を出しますが個人BLOGなので勘弁してください)。goo Video Receiverのページを見てもらうことが一番わかりやすいのだけれど、コンセプトは単純で、
1)PCでミュージックビデオを流 . . . 本文を読む
やはりネタがないのだろう。リアルネットワークス代表取締役Douglas Kaplan氏のインタビューで述べられている言葉に目新しさはなく、これからの音楽配信のターゲットはむしろ今後の展開を述べない方が期待感を煽ることができたのではないかというものだった。リアルネットワークスは5月31日に定額性インターネットラジオサービス「リアルミュージック」を開始し、個人的にはなかなか料率の問題などで話が進まない . . . 本文を読む
ダイエーといえば、僕の幼い時に地元に進出してきており、まさに休みの時や祭りの時には必ずといっていいほど「ダイエー」に行くというのが相場だった。そこにはあらゆるおもちゃや文具、マンガ、ゲームが揃っており、地元では最大級だった食品売場では、「キャプテン・クック」のPB品が揃っていたことをおぼろげに覚えている。そういったこともあって基本的に僕は潜在的には「ダイエー」シンパだ。
中学~大学時代になると、 . . . 本文を読む
原作の想いを踏襲できたかどうかは別として過激な映像とスリリングな展開で成功を収めた「オールド・ボーイ」の監督パク・チャヌクの復讐三部作の第三弾。「オールド・ボーイ」ほどではないものの、過激な映像表現と他の韓国映画とは一線を画する佳作。
天使のような美貌と残忍な手口で世間を騒然とさせた幼児誘拐事件の犯人クムジャ(イ・ヨンエ)は、服役中、誰に対しても優しい微笑を絶やさなかったことから「親切なクム . . . 本文を読む
全人類の「知」をインターネット上でアクセス可能にする――かってテッド・ネルソンが唱えたザナドゥ計画などはまさにこの走りといっていいだろう。Webを通じて世界中の「知」がアクセス可能である。この言葉をはじめて聞いたとき、その壮大な計画に心躍らせたことを覚えている。しかし今、この言葉は、未だに魅力的な言葉ではあるけれど、ある種の戸惑いを隠せない。
果たして「知」とは何か。
例えば「宇宙は地球を中心 . . . 本文を読む
「YouTubeの成功は一時的なもの」といレポートがcnetに掲載されている。何を持って「成功」というかはさておき、ビジネスとして成立しうるサイトになるか、そしてGoogleのような新しい時代の成功モデルになりうるか、というと僕もかなり厳しいだろうと思う。ただしその理由は、このレポートとは必ずしも一致しないが。
動画共有サイトYouTubeの成功は一時的なもの--米アナリストが指摘 - CNE . . . 本文を読む
cnetで森さんが光ファイバのメリットについて書かれている。実は光ファイバならではのメリットというのは意外と探しにくい。その理由も単純で、光ファイバだろうが、ADSLであろうが、あるいは無線であろうが、実際にはただの伝送媒体・伝送方式の違いでしかなく、コンテンツ(内容)そのものとは全く関係がない。また多少のその伝送媒体・伝送方式の特性によって「違い」が生じたとしても、ユーザーが問題視するほどの差に . . . 本文を読む