あまり理詰でもの考える人の意見はあてにしないようにしている。特に微に入り細に入り細かいところまで理屈で整理しようとする人は要注意だ。もちろんそういう風な人の意見は筋が通っているし、一見、正しいことが多い。しかし正しいからといってそれが現実的に適しているかというと必ずしもそうでない。現実とは、往々にして筋が通っていないのだから。
理論的な整合性をとろうとすれば、そこには「閉じた環境」を想定しなけれ . . . 本文を読む
どうも自分の考えを人に理解してもらうが苦手だ。説明が下手なのか、言葉が足りないのか、部分部分はわかってもらっているようなのだけど、結局はよくわからない/府に落ちないといったことになる。そう、「府に落ちない」というのがぴったりなんだろう。「はぁ」とか「ははぁ~ん」とかそんな感じ。
言葉だけじゃわからないだろうと図に落としてみる。はぁ。具体的なイメージが沸きやすいようにと何かに例えてみる。ははぁ~ん . . . 本文を読む
さて、問題です。「日本全国に電柱は何本あるでしょうか?」いきなりこう問われたら、あなたはどう答える(考える)だろうか。
もちろん正確な数字を求めているわけではない。役所の人間に聞かれているならともかく、本当に必要ならインターネットで調べればいい。そうではなくこういう知識では回答できないような問題に対して、どのように考え、推論を立てるかが問われているのだ。
この「地頭力を鍛える」ではこうした . . . 本文を読む
見田宗介さんの「社会学入門」の「人間と社会の未来-名づけられない革命-」の章を読んでいるときに、あぁ、そういうことか、と腑に落ちたことがあってそれについて。この章では現代社会が成長の「S字曲線」の「平衡系」に入りつつあること。また人類の農耕革命(文明社会)→工業革命(近代社会)→消費革命(現代社会;ただし「消費革命」かといわれるとちょっと違うのでは、と思うのだが…)の発展段階は同時に文字→マスメデ . . . 本文を読む
社会学入門-人間と社会の未来 / 見田宗介
これは見田さんが東大、共立女子大の授業で使われていたものをまとめられた社会学の入門書ということもあって、各章でそれぞれの問題群についての解説を行っているわけだけれど、何だろう、1冊を通じて読むと社会学の魅力と未来への希望あるいは希求といったものが伝わる一冊。個人的には、いくつかの章で非常に刺激を受け、最後まで読む前にそのまま記事にしてしまったほど。
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今、見田宗介さんの「社会学入門-人間と社会の未来」を読んでいるのだけれど、その中のコラム「愛の散開/自我の散開」を読んだ時に考えたことをちょっと。このコラムは1960年代にヒットした「アカシアの雨」の世界観と1999年のネットアイドル「南条あや」の(推定)自殺の背景をモチーフに日本の近代市民社会の変容、地殻変動について書かれたもの。
1960年代の日本というのは、第1次共同体を解体し労働者の都市 . . . 本文を読む
結局、いったん後塵を拝した企業に必要なのは「技術」でも「シェア」でも「お金」でもなく、それら個々の要素を活かすための「新しいビジョン」「コンセプト」なのだろう。そのことに気付いていないのだとしたらマイクロソフトには気の毒だけど、Yahoo!は高い買い物になるだろう。
マイクロソフト、米ヤフーに総額446億ドルの買収提案:ニュース - CNET Japan
塗り変わるか、検索の業界地図--マイクロ . . . 本文を読む