ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

インターネットラジオが何故、流行る?!

2005年08月23日 | コンテンツビジネス
ほりえもんがニッポン放送株の買収を仕掛けたときにも書いたが、(本当の狙いがフジテレビではなく)テレビではなくラジオ局だったら、こいつは本物かもしれないと考えるくらい、個人的にはインターネットとラジオ番組の相性はいいと思っている。理由は簡単で、1つは「コミュニティ」を作りやすいという特徴、もう1つは例えそれが「仕事」だろうが、「2ちゃんねる」だろうが、人がPCに向かい合うというのは何らかの目的をもっとおり、それをし「ながら」楽しめるものというのは、「ラジオ」のような「垂れ流し」系コンテンツが最適だからだ。そういうこともあって、何故、PCにTVチューナー内蔵とは書かれても、FMチューナー内蔵というのがないのか疑問で仕方がない。

 あいまいな「時間の共有」という感覚

 ブログ・ラジオ・ヒーローの消失

ちょっと本題からそれたが、インターネットラジオ「Yahoo!ミュージックステーション」が始まった。

 ヤフー、ネットラジオ型の無料音楽配信サービスを開始

10万曲を用意したと言うことで、凄いのひとこと。一説には「GyaO」への対抗という噂もあるものの、暇な時にTVの変わりに視聴する「GyaO」と仕事をしながらでも気軽に楽しめる「Y!ステーション」では利用者数では遥かに違うだろう。

それにしてもだ、インターネット黎明期から既に存在していたにもかかわらず、何故このような「インターネットラジオ」が登場しなかったのだろう。あるいは、何故、今登場したのだろうか。

理由の1つには「著作権処理」の問題があることに間違いはない。以前から「FM局」などがインターネット配信を行ってきたが、主にはDJ部分だけであったりと、流れている楽曲の数が少なかった。これはラジオの場合、JASRACなどへの著作権使用料の支払い方法が「包括契約」という形でルール化されているのに対し、インターネット配信の場合、そうしたルールが決まっておらず、極論すれば、1曲流すごとに関係者と著作権料率を詰めなければいけないという手続きの不備があったからだ。これに対し、最近では携帯電話は楽曲ダウンロードサービスの普及などもあり、ある程度のルール化がされてきている。これに基づき、インターネットラジオが現実的にサービスしやすい環境になってきたということがある。

さらには、「winny」などP2Pの普及・「iTunes」の登場によりPCで音楽を聴くということが一般化したこと。「デジオ」「Podcasting」の普及などが挙げられるだろう。

しかしそうした環境が揃いつつあるとはいえ、ブロードバンド=動画・放送といった発想から、「ラジオ」に注目したセンスが必要だったのだろう。これが特に目新しいモデルではないことぐらい誰にだって分かるだろうし、インターネット経由でラジオが聞けたらという欲求は以前からある。にもかかわらず、誰も手をつけなかったのだから。

で、実際の使い心地は、というと、「うん、何となく聞いてしまうかも」といった感じ。一部には「音楽配信」に対する挑戦的な意見もあるけれど、音質はよくないし「ながら」利用にとどめるくらいがいいのではないか。まぁ、コスト面などもあるのかもしれないが、このくらいの音質では無理してファイルをCOPYしようという気にはならない。FMラジオというよりもAMラジオといった感じのものだ。

まずはこのモデルではYahoo!が押さえたという感じだけれど、これが圧勝とは限らない。まぁ、音楽配信に力を入れているexciteあたりがどう反撃するのか、楽しみなところだ。




1 コメント

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「レディオ・バルーン」検索でそのまま聞ける非営利放送ラジオ! (watanabe hiroshi)
2019-01-30 20:52:57
インターネットラジオ レディオ・バルーン の情報を 更新のおりに追加して頂ければと、不躾ながらメール差し上げております

。関西より 放送業界の人間が出演者も含め集まって自分たちの表の放送では出来ない放送を、自分

たちの業界人にも向けた独自のコンセプトで、豊富な完全オリジナルの生放送で24時間のタイムテー

ブル放送しております。全国ネットでタレントとして出演する方々も、全て手弁当で出ていただく、

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