ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

通信キャリアにとってのグローバル化とOpenFlow

2011年10月30日 | ネットワーク
日本の企業が「グローバル」を叫ぶ時、大きく2つの観点に分けられると思う。1つは縮小する国内市場から海外市場へと新しいビジネスチャンスを求めて、営業拠点をシフトしようとするもの。もう1つは商品の競争力を高めるために海外に生産拠点を移しコスト削減を図ろうとするもの。 例えば製造業の場合、「グローバル化」というと、前者はもちろんのこと、後者の動きもふくめて進められていくことだろう。 これがIT企業の . . . 本文を読む

Apple社の携帯シェアと世界市場での位置づけ

2011年10月23日 | ビジネス
7、8年前だろうか、経営学を教えている米倉誠一郎先生と定食で一緒になって、日本国内を中心に考える発想から変えなければならないといった話をしたことがある。「…そうですよね。DoCoMoが日本で1番のシェアを持っているといっても5~6千万。でも中国だとNo2、No3でも軽く1億人超えちゃいますね」。当時は中国市場が勃興している最中。大前研一さんが「チャイナ・インパクト」などを上梓した頃だ。 この頃か . . . 本文を読む

「読み」のうまい人

2011年10月22日 | 思考法・発想法
営業をやっていると「読み」が必要となる場面がある。あまり明確に話してもらえない中で、お客さんがどのような戦略を建てようとしているのかを「読ん」だり、断片的な相談を受けている中でお客さんがやろうとしている全体を「読ん」だり、あるいは最終見積を提示する際に、競合他社の見積額を「読ん」でこちらの出し値を決定したりといった具合に。 「読み」とは言い換えれば「予想」なわけだけれど、両者の持つ「語感」「ニュ . . . 本文を読む

赤信号は渡ってはいけない

2011年10月17日 | 思考法・発想法
車の通りのない交差点。信号機を見ながら子供に「赤信号は渡ってはいけない」と教える母親。この当たり前のシーン、全く正しいシーンを目にするたびに微妙な違和感を感じることがある。 僕が感じる違和感というのは、車の通りがないのに「渡ってはいけない」と考える思考様式であり、そもそも「赤信号で停まる」「信号を守る」といったルールというのは、社会を円滑に回すために恣意的に取り決められた制度であって、そもそもは . . . 本文を読む

キネクトにみる競争戦略の変化

2011年10月16日 | ビジネス
先日のWBSでマイクロソフトの「キネクト」を利用して新たなサービスを立ち上げているベンチャー企業や大学の研究所を取り上げていた。番組の趣旨としては「ジェスチャー」を利用した新たなビジネスの紹介というところだろうか。 この特集を見ていて感じたのは、今のネットの世界を覆っている「競争戦略」と酷似しているということだ。 この特集では、マイクロソフトがwiiに対抗して開発したモーションセンサー「キネク . . . 本文を読む

WEBサービスを創りだすために必要な2つの感性

2011年10月12日 | ネットビジネス
WEB系のサービスを考えるとき、「頭」にたよってはいけないのだと思う。もちろん考えねばならない。いや、もちろん考えなければならない。考えて考えて、煮詰まって、それでも考えぬかねばならないと思う。でもその根底にあるのはあくまで「感性」だと思う。 その時に2つ感性を磨かねばならないのだろう。1つは、そのサービスのもつ可能性の中から、「楽しさ」「面白さ」「驚き」「快」を感じ取る感受性で、もう1つはその . . . 本文を読む

「歩く」ということと「ドライブ」、あるいは「個」の問題

2011年10月11日 | 思考法・発想法
たどり着くといつもそこには橋が横たわっていた、そう歌ったのは佐野元春。トンネル抜けて海の見える方へ車を飛ばしたのはボ・ガンボスのどんと。旅にでる理由はだいたい100個くらいあって、1つ目はここじゃどうも息が詰まりそうになったと言ったのはくるり。 どういう理由があったとしても、1人でドライブをしていると、目的地にたどり着くこと自体ではなく、車を走らせている事自体が目的になる。 最初は天気が良かっ . . . 本文を読む

スマートフォンで電子書籍を購入するということ。

2011年10月10日 | ネットビジネス
スマートフォンの電子書籍で新書を読んでみた。ビジネス書や新書の場合、まだまだ対応している書籍も少ないということもあって、なかなかいいPFが見つからない。スマホつながりということで、docomoと組んでDNPが提供している「honto(http://hon-to.jp/)」で野中郁次郎/遠藤功の「日本企業にいま大切なこと」を購入。 日本企業にいま大切なこと (PHP新書) / 野中郁次郎, 遠藤 . . . 本文を読む

スティーブ・ジョブズとジョンレノン

2011年10月06日 | Weblog
スティープジョブズが逝去した。 衝撃。体から力が抜けるのがわかる。そのニュースに接したのは11時過ぎ。Facebookのニュースフィードはそのニュースに対する反応で溢れていた。 僕は別にapple信者ではない。それでも本格的にPCを使うようになったのはマックからだったし、そのコンセプトや感覚的に使えるインターフェースは大好きだった。「ことえり」の愛らしい誤変換やすぐに出る爆弾マークも何となく許 . . . 本文を読む

仕事を推し進める「何か」

2011年10月05日 | Weblog
基本的に仕事中の「ムダ」が嫌いだ。「ムダ」な作業、「ムダ」な気配り、「ムダ」な打ち合わせ、「ムダ」な提案…もちろん「ムダ」をすべて否定するつもりはない。例えば車でいうハンドルの「遊び」。あるいはブレスト中の「どうでもいい」会話。こうしたものは状況の変化に対応するために必要であったり、新しい何かを生み出すために必要なものだ。これらの「ムダ」は決して「ムダ」ではない。 これに対して「やること」が明確 . . . 本文を読む

やせがまん

2011年10月03日 | Weblog
「第三の男」のラストシーン。友ハリー・ライムを裏切り愛する女性を救ったホリー・マーチンスは、枯葉が舞い散る並木道でアンナ・シュミットを待ち続ける。彼方から歩いてるアンナ。しかしアンナは恋人だったライムを裏切ったマーチンスを許すことはできない。無言のまま一瞥することもな通りすぎるアンナ。一言も声をかけることなくその様を見送るマーチンス――。映画史に残るこの名シーンは男のどうにもならない「やせがまん」 . . . 本文を読む

ソーシャルネットワークの時代と社会化・組織化される自己

2011年10月02日 | 思考法・発想法
ずいぶん以前、立ちあがってしばらくした頃からmixiやgreeには参加してはいたのだけれど、SNS的な活動はほとんどしていなかった。それは僕にとってネットでの活動というものがリアルとは切り離された、超個人的な活動を意味していたり、当時はネットサービスに携わっていたこともあっていろいろなサービスの実験を行う場であって、ネット上で継続的に関係性を保とうと考えていなかったからだ。ちょうど西垣通さんが「聖 . . . 本文を読む