ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

木村剛銀行が黄色信号、金融維新の行方は?

2004年11月27日 | ビジネス
夕刊フジに日本振興銀行、通称「木村剛銀行」が厳しい状況だという記事が載っていた。竹中大臣の盟友でもある木村剛氏が日本青年会議所の有志とともに、これまでなら銀行の「借り手」である側が「借り手」のために立ち上げた新銀行が「日本振興銀行」だ。もちろん「借り手のため」といっても何でもかんでも貸し出すわけではなく、審査に時間がかかり貸し渋りを行っていた「大手銀行」とも「消費者ローン」とも違う、「中リスク中リ . . . 本文を読む

ドッグヴィル - 「不快」な気分なのに見てしまう魅力

2004年11月26日 | 映画♪
何ともいえぬ「不快感」が残る映画である。しかしこれはけなし言葉ではなく、賞賛の言葉である。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」では「楽しさ」「明るさ」とは正反対のミュージカル映画を作り、本作品では、演劇さながらの、床にチョークで描かれた境界線と最低限のセットだけを用いるという実験的な映像を生みつづけるラース・フォン・トリアー監督にとって、「あぁ素晴らしい作品でした」などという言葉は不要だろう。彼の描こう . . . 本文を読む

ドラえもんの声変わり

2004年11月23日 | Weblog
「さよなら、ドラえもん」ってタイトルのトラックバックをもらっていたのですが、本当に「さよなら、ドラえもん」ですね。来春の映画を公開しないっていうニュースが流れた時から、内部で何かごたごたでもあったのかな?と思っていましたが、こういうことだったですね。 テレビ放送が始まる前からのドラえもん世代。小学一年生から六年生、コロコロコミックスを読みつづけ、映画「のび太の恐竜」は朝から映画館にいっては3回く . . . 本文を読む

もののけ姫 : 「ナウシカ」という理想の喪失と宮崎駿がたどり着いた地平

2004年11月22日 | 映画♪
個人的には「紅ブー」のような個人的色彩の強い作品の方が好きなのだけど、とはいえ宮崎駿の1つの到達点として「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」を認めないわけにはいかないだろう。「ナウシカ」が宮崎駿の1つの理想とした世界を描いたとしたら、この作品は理想ではありえない現実の中での1つの在り方を示した作品だ。「生きろ―」そのメッセージは、理想郷(ナウシカ)とその喪失(紅の豚)後に、それでもなお現実の中で生き . . . 本文を読む

「着うたフル」の可能性 | 通信はどこまで安くなるか番外編

2004年11月20日 | コンテンツビジネス
「着うたフル」のサービスが開始となるがこれは果たしてiTMSや音楽配信の対抗馬となりうるのか。「着うた」は異例の大ヒットとなったが、この流れと「着うたフル」の流れは基本的には別モノと考えた方がいいだろう。同じブランドを担ぎながらも利用用途が違いすぎる。 「着うた」は聴くものではない。自分のお気に入りの曲で電話が鳴り、周囲に対して、自分のセンスやスタイルをアピールし、あるいは自慢するためのものだ。 . . . 本文を読む

通信はどこまで安くなるか ― ブロードバンドをめぐる争点

2004年11月19日 | ビジネス
結局は価格競争くらいしか差別化要因がないインフラ事業の場合、収益を確保するには、利用者を増やす(面的拡大)か、利用者あたりの単価を増やす(質的拡大)かしかない。とはいえ、今の通信業界を見ていると、とにかく面的拡大のためになりふりかまわぬ営業攻勢と質的拡大のための様々な取組-IP電話にはじまりVOD、DVDに直接焼けるなど-を実施している。その様はとりあえずいっぱい買っておけば一枚くらい宝くじがあた . . . 本文を読む

通信はどこまで安くなれるか ―固定電話をめぐる争点

2004年11月17日 | ビジネス
今週の「東洋経済」で「通信はどこまでやすくなるか」という特集が組まれていて、電話、携帯、ブロードバンドについての争点がうまく整理されていた。こうやって見ると、いわゆるISPが話題になっていないというのが、競争の新しい段階-インターネット接続自体では差異化の難しいただのインフラとなりサービスやコンテンツといった付加価値に競争の中心が移行した段階にシフトしたのだなぁと思う。 その中で、何故「固定電話 . . . 本文を読む

「リクルート」|アルパチーノの「罠」にはまってみる楽しさ

2004年11月14日 | 映画♪
想定される結論は2つしかない。しかしそれがどっちに転ぶのか――「CIA」という日本人なら映画か小説、中東での戦争報道くらいでしかなじみのない、しかし現実に存在する組織を舞台に、最初から最後まで徹底した「騙しあい」と「駆け引き」の中で、観ているこっちまでどんどん深読みし過ぎで疑心暗鬼に。アルパチーノと、コリンファレルの熱演がさえるサスペンスの秀作。 父親の死に疑問を感じていたMIT首席のジェイムズ . . . 本文を読む

音楽と映画の特性

2004年11月14日 | コンテンツビジネス
レンタルビデオショップで「音楽DVD」のレンタルのコーナーが拡充していた。今までも音楽ビデオはあったけれど、洋楽中心でもう1つ量も少なかった。やはりDVDだと(ビデオに比べて)COPYがしにくいとかそういった理由なのだろうか? ともあれ、レンタルビデオでは圧倒的に「映画」(ドラマ、アニメ含む)が中心で「音楽」はあまり流通していない。CDショップやレンタルCDだとあれだけの量が流通していることを考 . . . 本文を読む

「P2Pとネットラジオの融合」に期待したいこと

2004年11月11日 | コンテンツビジネス
個人的にはCNET Japanで紹介されていた「Mercora」の行っているピア・ツー・ピア(P2P)技術とインターネットラジオの融合モデルは非常に面白いのではないかと思います。 P2Pとネットラジオの融合--合法的音楽共有サービスの可能性 特に「プレイリスト」の交換というのにちょっと期待をもってしまいます。 そもそも「聴きたい曲を聴きたい時に聴く」という欲求はそんなに強いのだろうか?好きな曲 . . . 本文を読む

「圧巻!」 UAのライブアルバム「la」

2004年11月10日 | 音楽
JAZZのセッション、否、フリージャズやアヴァンギャルドのセッションかと錯覚するくらい、それは深層心理に響きわたる。既にロックやポップス、ソウルといったカテゴライズが不要な存在、それはただUAのライブとしか言いようのないような。「圧巻」そんな言葉がぴったりのアルバムが「la live recordings from SUN 2004」だ。 la/UA 思い起こせばUAがデビューした頃という . . . 本文を読む

「コンテンツ」と「メディア」の分離の向こうに ― 放送通信融合

2004年11月08日 | コンテンツビジネス
昔はもう少し分かりやすかったと思う。僕が買ったレコードは僕のものだし、君にプレゼントしたレコードは君のものだ。30cmのビニールの円盤にブルーススプリングスティーンやジャニス・ジョプリンといったアーティストたちの曲が刻み込まれていた。 ここにレンタルレコードと言うものが現れる。「貸与権」といった著作権法の修正があったにせよ、これもそんなに複雑なことはなかった。レンタルショップでレコードを借りて、 . . . 本文を読む

黒沢清の傑作ホラー「CURE/キュア」

2004年11月07日 | 映画♪
エキソシストの第1作目を除けば所謂スプラッタ映画は所謂「怖い」というよりは「ジェットコースター」にのる時の感覚に近いし、Jホラーのもつ怖さともちょっと違う「渇いたホラー」。ヒリヒリした感覚、殺伐とした映像。役所広司はもちろん、萩原聖人の演技が雰囲気を盛り上げた黒沢清のサイコサスペンスの傑作「CURE/キュア」。 首もとを×字に切り刻むという猟奇的な殺人事件が連続して起こる。犯人はそれぞれ別人であ . . . 本文を読む

「ミスティックリバー」が描く「アメリカ」の抱えた病巣

2004年11月06日 | 映画♪
ショーン・ペンの熱演は言うに及ばず、抑えた演技のティム・ロビンスやケビン・ベーコンら名優が織り成す人間ドラマ。クリント・イーストウッドが監督をしていることもあって、映像的にはそんなにこった作りではないし、サスペンスといったも凝ったと仕掛けがあるわけではないが、とにかく「人間」というものを、その「愚かさ」と「悲しみ」をうまく引き出している作品。結局、人は過去に戻ることはできず、それが悪夢であったとし . . . 本文を読む

関係性の創出 ― 役者にもとめられること

2004年11月03日 | Weblog
大学の仲間がやっているということもあって、演劇ユニット「PASSIONE(パッショーネ)」の初東京公演「玉響(たまゆら)」を見にいってきた。 2004年11月2日/19:30・3日/14:00、18:00 WoodyTheatre 中目黒にて行われているので、興味がある&まだ間に合う人は行ってみてください。感想は…所謂小劇場って感じの芝居です。 「玉響(たまゆら)」のテーマは「まぼろし泥棒/まぼ . . . 本文を読む