ちょっと残念だったこと。まぁ、著作権違反だと言われればその通りなのだけれど、でもあの番組が誰もが見れる環境におくことこそが放送局としての責務なのだはないか、そんな風に思ってしまう。ただのバラエティだ、タレントが馬鹿話をしているだけだと言うかもしれない。でも、あの時の番組にただよっている「憤り」「無力感」あれは、あれこそは遺すべきことではなかったか。かって関西で人気を誇っていた深夜番組「鶴瓶上岡パペポTV」。上岡龍太郎と鶴瓶のアドリブトークがベースのバラエティ番組だ。
そのパペポのある回をYouTubeで見ようとすると、「この動画は、Yomiuri Telecasting Corp. さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました。」との表示が。それはそうだろう。読売テレビからすれば無許可でYouTubeで配信されていたのだから。DVDにすればマニアが買ってくれるかもしれないし、タレント事務所から訴えられるリスクも減らすことができる。しかしそれはバラエティ番組だからだ。しかしそこで映し出されたものがバラエティではなく、阪神大震災の記録としての価値のほうが高かったとしたらどうだろう。削除されるべきものだったのだろうか。
僕が見たかったのはこの回だ。
http://www.youtube.com/watch?v=QF0lMwYH0j4
http://www.youtube.com/watch?v=EOrp3QoQkZM
http://www.youtube.com/watch?v=RtvaKcajVdY
http://www.youtube.com/watch?v=ahfAjGTy4Bg
http://www.youtube.com/watch?v=ylvNW9E8xwE
1995年1月27日放送分のパペポ。収録は1月23日。その僅か6日前には「阪神・淡路大震災」があり、神戸や西宮を中心に都市機能が麻痺した状態が続いていた時だ。普段は観客を入れて楽しく和気藹々とやっている収録も、その日は観客をいれず、笑いもなく、被災者だった鶴瓶と、テレビを通じて現実と報道のズレを観ていた上岡龍太郎が報道のあるいは政治の無力を語った回だ。
wikiの記述を引用すると、
俗に言う「怒りのパペポ」。27日放送分(23日収録)は阪神・淡路大震災直後で「笑わすことができない」ということで二人だけの収録となった。~中略~
この回で放送した主な発言
* テレビには何の期待もできない
* テレビ局には芸能レポーターしかいない(つまり報道機関としての資格がない)
* 報道陣のヘリの音で救出がままならなかった(上岡の息子が実際に神戸でボランティアによる救出活動をした)、報道陣が何百人殺してる
* 政治家は国民を怒らせるのが得意だ
* 行政は現場は一生懸命やっているが、その上が全くダメ
* 保険会社は自然災害は別だと言い張り、こういう時でさえビタ一文出そうともしない(保険会社は阪神・淡路大震災を機に地震災害を対象とした地震保険を商品化するようになった)
* 大学は被災地でボランティア活動をしたものに大学で履修したのと同様の資格を与えるべきだ(単位保証をせよ)
* 24時間テレビをこういうときになぜやらない?(鶴瓶)結局テレビは芸能である(上岡)
こうした発言だけでなく、あの時の2人のもっていた怒りや憤りの様こそ、伝えなければいけないものではないか。もう1ヵ月もすると、また震災関係の特番などもやるのかもしれない。しかし、当時の、あれを体験した誰もが感じたあの感情は伝えることはできないだろう。
バラエティとしてではなく、阪神大震災の記録として、あの回を誰もが観ることができるようにして欲しいと願う。
そのパペポのある回をYouTubeで見ようとすると、「この動画は、Yomiuri Telecasting Corp. さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました。」との表示が。それはそうだろう。読売テレビからすれば無許可でYouTubeで配信されていたのだから。DVDにすればマニアが買ってくれるかもしれないし、タレント事務所から訴えられるリスクも減らすことができる。しかしそれはバラエティ番組だからだ。しかしそこで映し出されたものがバラエティではなく、阪神大震災の記録としての価値のほうが高かったとしたらどうだろう。削除されるべきものだったのだろうか。
僕が見たかったのはこの回だ。
http://www.youtube.com/watch?v=QF0lMwYH0j4
http://www.youtube.com/watch?v=EOrp3QoQkZM
http://www.youtube.com/watch?v=RtvaKcajVdY
http://www.youtube.com/watch?v=ahfAjGTy4Bg
http://www.youtube.com/watch?v=ylvNW9E8xwE
1995年1月27日放送分のパペポ。収録は1月23日。その僅か6日前には「阪神・淡路大震災」があり、神戸や西宮を中心に都市機能が麻痺した状態が続いていた時だ。普段は観客を入れて楽しく和気藹々とやっている収録も、その日は観客をいれず、笑いもなく、被災者だった鶴瓶と、テレビを通じて現実と報道のズレを観ていた上岡龍太郎が報道のあるいは政治の無力を語った回だ。
wikiの記述を引用すると、
俗に言う「怒りのパペポ」。27日放送分(23日収録)は阪神・淡路大震災直後で「笑わすことができない」ということで二人だけの収録となった。~中略~
この回で放送した主な発言
* テレビには何の期待もできない
* テレビ局には芸能レポーターしかいない(つまり報道機関としての資格がない)
* 報道陣のヘリの音で救出がままならなかった(上岡の息子が実際に神戸でボランティアによる救出活動をした)、報道陣が何百人殺してる
* 政治家は国民を怒らせるのが得意だ
* 行政は現場は一生懸命やっているが、その上が全くダメ
* 保険会社は自然災害は別だと言い張り、こういう時でさえビタ一文出そうともしない(保険会社は阪神・淡路大震災を機に地震災害を対象とした地震保険を商品化するようになった)
* 大学は被災地でボランティア活動をしたものに大学で履修したのと同様の資格を与えるべきだ(単位保証をせよ)
* 24時間テレビをこういうときになぜやらない?(鶴瓶)結局テレビは芸能である(上岡)
こうした発言だけでなく、あの時の2人のもっていた怒りや憤りの様こそ、伝えなければいけないものではないか。もう1ヵ月もすると、また震災関係の特番などもやるのかもしれない。しかし、当時の、あれを体験した誰もが感じたあの感情は伝えることはできないだろう。
バラエティとしてではなく、阪神大震災の記録として、あの回を誰もが観ることができるようにして欲しいと願う。