一昨日、葵祭を見てきました。下鴨神社と上賀茂神社の例祭で、祇園祭、時代祭とともに京都三大祭に数えられています。ちなみに五山送り火を加えて、京都四大行事とされています。今年はどこで見ようかな?といろいろ考えてみましたが【詳細は前ぶろぐ】・・・結局、スタート地点の京都御苑で見ることにしました。
私が到着したのは、スタートの30分前の10時頃で、3列目あたりから見学することができました。ちなみに先頭の人は9:00頃から陣取っていたそうです。スタートまでは警察の平安騎馬隊がパトロールしています。以前は警察の制服でしたが、昨年の時代まつりから京都府警のシンボルマスコットのポリスまろんと同じ、検非違使(平安時代の警察)の服を着ています。
行列のスタートは、特に大きな音がするとか前触れとかもなく、粛々と行列が動き出します。賀茂祭(葵祭)の起源は、今から約1400年前の欽明天皇の時代(567)です。風雨が激しく五穀が実らず、原因は占いにより「賀茂の神々の祟り」と出ました。そこで、4月の吉日に祭礼を行い、馬に鈴をかけ、人は猪頭(ししがしら)をかぶって駆競をしたところ、風雨はおさまり五穀が豊かに実り安泰になったのが始まりです。
賀茂祭が葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代です。元禄7年(1694)に再興された際に、当日の内裏宸殿の御簾をはじめ牛車、勅使、衣冠、牛馬に至るまですべて葵の葉で飾るようになってたからです。なお、路頭(行列)は、総勢511名、馬36頭、牛4頭、牛車2基からなり、約1キロに及びます。京都御所を出発して、市中を練り下鴨神社、上賀茂神社へと向かいます。白い衣の人が下げているのが神様へのお供え物御幣物です。
↓行列の最高位は勅使です。乗ってる馬の雰囲気で、偉い人なのね~ってわかります。現在は宮内庁の方だそうです。ただし、現在は行列には参加せず、代理の方が務めるそうです。葵祭は国家安泰のために天皇が加茂の神様にお参りに行くのが目的ですから、斎王代が祭りのヒロインならば、勅使はヒーローなんです。代理の方とはいえ、お務めご苦労様です。
私が見ていたのは3列目・・・しかし、祭りの進行とともに、周りの人たちも前のめりになり、前列の人が立ち上がり、割り込まれたり、押されたり、騒いだりと・・・気が付けば、写真を撮るのも一苦労。画面も確認せずに手を伸ばして写真を撮る羽目になってしまいました。(^^;)まぁ、毎度のことですからあきらめています。どこに並ぶか?前の人は立ち上がるのか?周辺の人はマナーを守る人ばかりか?っていうのは、運ですね~(^m^)今年は運がなかった・・・。
華やな行列もあります。花をつけた風流傘を持つ男性の衣にも花が飾られています。このように、この日だけ、風流に飾ることを「一日晴(いちにちばれ)」というそうです。
斎王代列には女性や子供もいっぱいいます。今年の斎王代(第61代)は西村和香さんです。京漆器「象彦」の社長令嬢です。母も叔母も歴代の斎王代を務めた斎王代一家だそうです。(^^;)
最後は、斎王の牛車です。実際は空車だそうですが、本来ならば西院の最も位の高い女官が乗るそうです。あれ?斎王は腰輿(およよ)なのに、女官は牛車?あ、でも斎王代・・・あくまでも代わりだから?いや、美しいお姿を見せるための祭の演出だからかな?そして、本当の最後は救急車が行きます。道中何事もないといいですね。
さて、今回見学した京都御苑は、有料席のほかには、沿道を陣取ってみる人もいれば、芝生でのんびりピクニック気分で見る人もいます。御苑内にはお土産の特設売店も出ていました。
人が多いので、どこも行列です。特に女子トイレは長い列・・・。行列が去った後は、一斉に解散、静かです。写真は有料席です。
社団法人 京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/ 葵祭
過去に御所【前ぶろぐ】【前ぶろぐ】、下鴨神社(有料観覧席)【前ぶろぐ】フリー【前ぶろぐ】、上賀茂神社(有料観覧席)【前ぶろぐ】での見学の様子をぶろぐアップしています。
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