『 庭の酔芙蓉の花 』
須田 孝夫さん 撮影
この花は、私のように夕方になるとピンク色に染まり
やがて夜になると萎んでしまうという。
本当は粋芙蓉かも知れないが、私は親しみを込めて
酔の字で覚えてしまった。
早くも新政権は2件で、曖昧さと隠蔽と虚辞を使い始めた。
一つは杉田女性議員の無罪放免だ。女性は嘘を幾らでもつけると失言し
(失言でなく確信犯のようだが)、言ってはいないと嘘を言い、私は嘘を
自由につけることを自ら実証してしまった。嘘がばれた会見で、
「もし迷惑をかけたとしたならば、謝罪します」とおきまり文句を言うが、
この文言ではあくまで仮定の話で、本当の謝罪ではない。
政治屋の謝罪会見ではこれは決まり文句のようだ。これに対して政府は
何の懲罰もなく、訓戒(密室なので国民には窺い知れないが)だけであること。
もう一つは学術会議の6人の推挙を首相が拒否したこと。今の官房長もまるで
前官房長と同じで何ら法に触れることではないので問題なし、と胸を張って
突っ張っている。隠蔽、ゴリ押しの姿勢丸出しである。
その理由の説明は現在まで全くないのは異常である。
この短期間に早くも2件の事例が出てしまった。
安倍内閣を踏襲すると言うから期待は出来なかったが、少しは目覚めて徐々に
改善されるかとも思ったのだが。日本の政治がクリーンでリーズナブルな話で、
信義と正義を具現できるのは何時のことなのだろうか。
それともそんなことの出来ないのが政治というものなのだろうか。
これでは今の若い優秀な人材が、政治に目を向けず、野望や権力欲ばかりが目立つ
連中の世界になってしまいそうだ。
昔は、今ほど詳細な報道がされなかったから分からなかったが、二、三流の人物だけが、
「国民のために」という美名に隠れてやるのが、残念ながら政治というもののようだ。