「 昨夜の流れ星 」
高橋 裕一さん 撮影
防衛費の議論で、議会に諮らず閣議で決定したと言うニュースが流れた。
そして「防衛費は国民の責任だろう、増税及び復興税の転用するのは当然」といった
主旨の発言があったという。
野党だけでなく党の内部、評論家、政治学者等から反論が大変なようだ。
常識的で、説明責任をというセリフが得意な、おとなしタイプの首相としては意外であった。
確かにこの発言は、決定までのプロセスがおかしい。
昨日今日当たりは国民の責任を「われわれの責任」と言葉を柔らかく訂正したり、そんな
発言はしていないと官房長官に言わせたり大わらわだが、何時も納得の行く政治説明をするが
売り物の首相は、実は顔に似合わず独断専行の人だったようだ。
これでは政府への国民の期待、信用は薄れ、人物に対しての疑問を一気に大きくしてしまった。
このまま行けば短期政権で終わりそうだ。
これでは仕方がないと思うが、しからば誰かいるかとなるとこれは又それ以上に問題だ。
あの安倍、菅、岸田と歴代首相にピッタリと寄り添っていた高市早苗議員(日和見主義の発言
と靖国参拝でどうかと思っていたが)が、あの人ですらさすがに異を唱えて居て、これで私は
罷免されるかも知れないが仕方がないと言っている。格好良い、一寸見直したと思っていたが、
それも唯目立ちたいだけなのだ、と古参の男性議員の批判があったりして、全く政界とは嫌ら
しい難しい所だ。
さてさて、これから政局はどう展開していくのだろう。
保険料は上がり、医療負担は増え、年金は減少、そして増税、物価上昇、円安、賃金はこの30年
上がってない(韓国、東南アジアにさえ抜かれたという)。
これでは国民は暗く嘆いて疲弊してしまっている。
加えて敵陣地攻撃という短絡的な決定。このまま失政、無策無能の強行政策を続ければ、この政権は
直ぐにも存続しなくなるだろう。