家族の一人が、
異文化接触で気づいたことをよく共有してくれるのだが、つい最近も「これにあたる単語がない」を教えてくれた。
ほめる
単語だ。
日本では悪しき習慣「モテる女子のサシスセソ」がある。いわく、「サすが!」「シらなかった〜」「スごーい」「セ(…忘れた)」「ソうなんですか!」
全て男性を褒める、ヨイショする言葉だ。
これにあたるのがない、というのだ。
ほんまかいな?
「そもそも、女性は男性をほめない」という。
「男性が女性を褒めるんよ。モテたいから笑 それくらいしても振り向いてもらえないのが普通らしい」
あかんけどな、と付け加えた。「トキシック・マスキュリニティ全開やから、あかんのは、よくわかってるよ。男が女を守る、男は強くないとあかん、男から女を誘わな恥ずかしいとかは。でな、褒めるってさあ、そもそも、上からやん。親から子ども、上司から部下、って、グッジョブ!とかって、下から上にやったら、えっ?なんでそんな偉そうなん?って違和感あるやん。あれと一緒で、そもそも、男が上、女が下やから、男が女を褒める表現はいっぱいあるねんけど、女から男を同じように褒めると、ん?ばかにしてる?ってなるねん。」
外国人男性を褒めようとして言葉を発したら、変な顔をされたという。
と、ここまできて、私も「うーむ」とうなった。
日本人女性は外国人男性、とくに白人男性にイチコロと、めっちゃ軽蔑的な言い方される。
でも、自分をチヤホヤしてくれる男性と、ぎゃくにチヤホヤしないと不機嫌になる男性とでは、前者を選ぶって、当然ではないだろうか?
「ドアも開けてくれるし、荷物も持ってくれるし、なんならバスで、おじいちゃんまで、女性が乗ってきたら席を譲ろうとして立ち上がる。べつにそうしてほしいんじゃないねん。でもな、それに比べると、ドアも開けないし荷物も持たない、それどころかベビーカー蹴る、痴漢は冤罪がこわい、女性専用車両は差別って言ってる日本ってなんなん?って」
ほんそれ