叱ってくれる人を大事にしろ

ある人の相談を受けていて感じた事。

昨今の若い層は可哀想だな、という事。
ひらがなに直してみればホラ不思議。
『わかいそう　は　かわいそう』

ね？（何がや）

冗談はさておき、その相談者は二十歳そこそこの男性。
何でも、自分は多くの修羅場をくぐってきたとか。
絶望、地獄、どん底の中を生き続けてきた、と。

穏やかでないですなぁと聞いていると、どうも違和感を感じる。
温度差と言っても良いかも知れない。

彼曰く、
「たくさん叱られてきた」
「毎日説教されて頑張ってきた」
「人前で恥もかいた」
「だから自分はどん底を歩いてきた」
だそうです。

僕はハッキリ言いました。
「貴方は、非常に恵まれていますね」
「今の時代、特にラッキーだ」と。

もっと言っちゃうと、叱られるとか恥かくとか
そんなもん地獄でも何でもないですけどねぇ。

でも彼らにとっては一大事なんですよね。
彼ら若い層は、キチンと叱ってくれる大人や
間違いを正してくれる筋の通った人間に触れ合う機会が極端に少ないからです。

なぜそんな事が言えるかって？
世情を見りゃバカでも分かるでしょ。

我がの子供を叱っただけで、やれ虐待だのなんだの。
教師がもしアホなヤンキーにビンタでもくれようものなら、やれ体罰だの。
いちいちやかましい団体がいるじゃないですか。

そりゃね、暴力なんざ褒められたモンじゃないですよ。
だけど、子供は「大人」ですか？
尊厳ある命に変わりはないけれど、誰かが過ちを指摘してやらねばどうするんだ。

そして赤の他人がそれをやっちゃうワケにイカンでしょう？
そうなると身近な関係の人間がやるしかないワケです。

それをすら規制・監視する世の中なのが現代だ。
見るも無残に、今の若い世代は右も左もわかりゃしない。
言い過ぎだと言われるかも知れんが、仕方のない事なんですよ。

なんせ「大人がバカ」なんだから。
バカな大人がもう親世代をやっちゃってんだから。
さらにそのバカがバカなりに教育すりゃまだいいが、
それすらやらない・やれない時代に何者かがしちまってんだから。

そして最も悪いのが、「躾」の加減を知らねぇクソどもが
時に行き過ぎたまさに「暴力」を以て若者や子供を死なせてしまう事だ。

イジメなんぞ以ての外。
子供同士ならまだ百歩譲るが、大人が子供イジメてどうする？
それはもはやイジメではない。「暴行」だろうが。

テメェがやられた事もないからか、ヤツらは手加減を知らない。
負の螺旋ですよ。

綺麗事や理想論で全てが丸く収まるほど、人間ってのはお利口には設計されてない。

その上で、指導や教育ってのは綿々と受け継がれなきゃならんのに、
どっかのタイミングでどっかのアホが、それを断ち切った。

これも「愚民化政策」の一つですか？
だとしたら効果絶大だなオイ。頭が下がらぁクソったれが。


本当に可哀想ですよ、今の若い人って。
どうか何とか生き抜いて下さい。

クソみたいな大人ばっかりに見えるでしょうが、
ゴミみたいな老人ばっかりに見えるでしょうが、
探せばまだ真っ当な大人も生存しています。

時代に右に倣えすることなく、逞しく経験を重ねて、
どうか生き延びて下さい。

叱ってくれる人がもし「本当に叱ってくれている」のだとしたら
それは何物にも代え難い財産を分けてくれてるんです。

ただの罵詈雑言を食らってるのなら、それは華麗にスルーかまして
ケッタクソ悪いでしょうが反面教師にして下さい。

としか言えない。