肉離れ復活記念に、ボロボロになった愛刀のグリップを交換に出かけました。
今のクラフトショップの社長に出会ってからというもの、
僕のクラブメンテナンスの環境は飛躍的に向上しました!
そして、ドラコン選手が集うショップという事もあり、
社長からホントに色んな情報や知識を与えて貰える。
これも大きな支えとなり、よりモチベーションが上がる事に繋がっています。
僕はこれほど多くの協力者に、人生に於いて恵まれた事はありません。
涙が出るほど、嬉しい。感謝感謝です。
とにかく腕が良いのは当然ですが、
人柄が気さくで、商売っ気が全くない。
本当にあの工房を自分の住処として愛していらして、
僕の質問にもいつも笑顔で答えて下さいます。
そんなクラフトショップですが、
今日は先客がいらっしゃってその方も交えて2時間も談笑してしまった。
そのお客さんはドラコン選手ではありませんが、
僕の身体付きを見て興味を示され、色々と話した。
どうも某ゴルフ場の従業員さんらしく、多くのドラコン選手も見知っているらしい。
すると社長が、店の片隅に置いてあった一本のクラブを僕に渡してきた。
あまりメーカーに詳しくない僕ですが、手に取っただけで「これは飛ぶ!」と感じました。
シャフトのフレックスはXX、長さは50インチちょうど。
しかし軽い…決して弱くはない、強さをしっかりと秘めながらも、とにかく軽い。
これは無知な僕でも、振れる逸品だと確信した。
詳しく聞いてみると、どうもあるツテで手に入ったシャフトとヘッドを組み合わせ、
かといって誰かに使わせる訳でもなく、ショップの片隅で眠らせたままになっていた代物らしい。
僕が今の愛刀一本で戦っているのを聞いて、
「練習でも本番でも構わないから、使ってくれて良いよ」
と言って手渡してくれた。
でももし損傷させてしまってはいけないので、
これにもし値段を付けるなら、僕に売ってもらえるなら、いくらか聞いてみた。
「値段、付けてくれて良いよ」
何とも商売っ気がない事、この上ない。
しかし有難い。この心付けが。
今までの人生、僕は(自分だけのせい、だなんて卑屈な事は言わないけれど)随分と
「出会い」に不遇だったような気がした。
それもそのはず。
自分の苦手領域や、好きでもない世界で、そこにいる人間たちに合わせて来たからだろう。
でも今日確信しました。
本当に自分が打ち込んでいる道、愛して已まない世界には、
ベクトルの似た人が多く集まり、そして互いにプラス方向へ研磨し合うのだ、と。
考えてみれば、これは未経験の事でした。
学校生活で、部活で、サークルで、社会で、会社で…
僕は随分と無理をしてきたのかも知れません。
別に「僕、かわいそう」だなんて意味じゃありません(笑)
ホントに没頭できる何かに、それだけ出会ってこなかった。
その結果なんだ、と。
勿論、過度に期待し過ぎたり甘えたりしてはならないのは世の常。
どんな世界だろうと、第三者や相手を尊重しなければならないのは変わりないと心得ます。
でも嬉しくて。
プラスに作用する出会いの力、これは想像を絶する支えになってくれます。