トレーニングを始める前からずっと不思議だった。
何故か下半身だけは、特にイジメ抜かなくても強い。
スクワットをやろうがレッグプレスをやろうが
筋肉痛になった事すらない。
なんでだろう、と考える。
よく「昔の財産」という言い方で、
幼少期にやってたスポーツや習い事が大人になった時にも身体に染み付いてて、
そのおかげで多少のアドバンテージを得たという話を聞く。
例に漏れず、僕も幾つかスポーツはやらせてもらってて
骨格や筋量はその昔取った杵柄が大いに生きてくれている事は実感する。
でもそれだけじゃない。
よくよく考えてみると、僕の地元は結構な田舎だった。
保育園に通う頃から小学校を卒業するまでの都合9年間(保育所も含め)、
僕ら地元民は山を越えて歩いて通ってた。
山と言うと大袈裟だろ、と実態を知らない知人からは言われるが、
完全に山であった(笑)
何の疑問も持たずにエッチラオッチラ歩いて通ったあの年月。
時には、尾籠な話ですが帰り道に便意を催す事も少なからずある訳で、
そして当然田舎の山の中に、今みたいなコンビニやら店なんかは存在するはずもなく。
取り得る手段としてはただ一つ、「山道ダッシュ」で実家を一心不乱に目指すのだ。
写生大会の日とか図工で使う大きな道具が荷物にある時は最悪で、
3キロ以上もの道のりを、そして歩くのでさえ今は避けたいあの山道を、
軋む両腕の痛みと重さに耐えながら、脂汗をかきながら、メロスのように走るのだ。
考えてみればあれがスンゲェ運動になってた気がする(笑)
登りは良いんすよ、前傾姿勢だからね。
下りが最悪っすよ、下腹に力が入りにくくてモレそうになるんだから(笑)
最近あの道を車で通ったけれど、
やはりあの頃のままド田舎で、相も変わらず店の一つもない。
ありゃ苦行だ(笑)
昔の財産、客観的に考えてみれば、スポーツ以外に
こんな所にあった。
あれのおかげ…なのかな。