さて続きです。
先の記事でお伝えしたように、
筋トレと一口に言っても、目的やベクトルによって
その回数や負荷の軽重、インターバルの長さなどは大きく異なってきます。
良い例があります。
僕はドラコン、友人はマラソンをやっていますが
トレーニング内容は全然違います。
というか、同じ内容をやっていても望むような効果は出ないと断言します。
間違っても僕のトレーニング方法では、ハーフマラソンすら完遂出来ません(たぶん…)。
何故なら、身体の各部位の使用目的、使用頻度、用いる筋肉の種類までもが
全く異なるからです。
簡単に言えば、
筋肉には「速筋」と「遅筋」がある事は多くの方がご存知でしょう。
「速筋」は、主に瞬発力、瞬間最大筋力を発揮します。
「遅筋」は、正にマラソンなどに必要な耐久力、持久力などを発揮します。
これだけでも、養うべき筋力に大きな違いが生じる事はご理解頂けるかと思います。
トレーニングに於ける運動回数、負荷の軽重などはこういった理由から
「何回すればO.K」「何キロの負荷でやるべし」とは言えないのです。
ただ言える事は、
速筋を鍛えたいのに軽めの負荷でダラダラ長く行っていても、瞬間最大筋力は養えず
遅筋を鍛えたいのに自分の限界値の負荷に挑み、2、3回の回数しか行えないのでは意味がありません。
その逆で
速筋を鍛えたい人は、自身の最大負荷でなるべく行う事。
回数は出来れば8回~10回が理想です(筋組織を破砕するため)。
遅筋を鍛えたい人は、間違っても最大の負荷を掛けたりせず、
尚且つ楽な負荷ではない重さで、回数をこなす事。
さじ加減は難しいですが、要は持久力を養う為なので
身体に聞いて下さい、としか言えない僕をお許しください。
こればっかりは優秀なトレーナーでも
選手を理想の肉体に仕上げる事は難しいかと考えます。
なぜなら、痛覚も疲労感も、やはり自分しか分からないものだから…です。
しかし余談ですが、
そう考えた時、やっぱりボクサーって凄いなと思いませんか?
速筋・遅筋の両方を極限まで鍛え上げているんですから。
マラソン選手並みに毎日走り込み、筋トレも過酷極まりない。
況してやヘビー級ボクサーなんてその最たるもので、
最終ラウンドまで戦い抜くタフネスと、同じレベルの猛者を叩き伏せる爆発力の
両方を研ぎ澄まさねばならない訳ですから…。
理想形ですね。
ごめんなさい。
腹筋に関しては、当然回数をこなせるに越した事はありませんから、
継続して行ってみて下さいね。
ただ、遅筋を鍛える際に重要なのは大きく、そして時間を掛けて、回数をこなす事です。
必然、呼吸もゆっくり深く行います。
レッグレイズでは、息を吐きながら行い、
動作の最後に吐ききる。
そして次の動作に移る前にはまたしっかりと息を吸う。
こうする事で、より柔軟で強靭な筋肉になり、
且つ酸素をよく含んだスタミナのある筋肉に仕上がります。
是非参考にしてみて下さい。