オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

ニードル“針”

2005-07-15 20:30:27 | ノンジャンル
 古いベスパの修理でキャブレターを分解する機会がありました。キャブレターも形こそ違えど機能は昔も今も変わっていないというのを実感しました。そのキャブレターの中でフロートの動きでガソリンを止めたり流したりする部品にフロートニードルという部品があります。四角や三角の金属の先端にゴムがついた部品。メーカーによってフロートバルブというところもあります。今のキャブレターにについているものはそう言う方が適当だと思いますが、外国へ部品を注文したときフロートバルブと頼んで相手側が来たことがありますのでフロートニードルというほうが良いようです。でも今のものはニードル“針”と呼ぶには形が違いすぎますね。この古いベスパのものを見てフロートニードルと呼ぶのに納得です。ニードルの先端を三角に尖らせて相手側の真鍮の穴に当ててガソリンを止めています。今のものは先端にゴムがついていますが以前のものには国産でもゴムが無く金属一体で造られていましたから“針”から進化していったのがよく分かります。
 この部分がダメになるとガソリンがキャブレターからオーバーフローしたり、オーバーフローしたガソリンがエンジンの中へ入ったりと何かとトラブルになる大事な部品です。


クラシックベスパのフロート

先端にラバーチップがついたもの