オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

キック一発!

2009-07-12 21:12:00 | クラシック
 ドカティのデスモシングル。エンジンの掛かりが良く有りませんでした。10分も、20分もキックし続けても、かかったり、かからなかったり。スターターを使わなくては全くかかりません。で、プラグを見るとかなり黒い状態。

 エンジン全体では、圧縮はこれまでに例がないくらい高圧縮。点火系も良好なようでした。キャブレターに一番の原因がありそうでした。

 キャブレターの状態はスロージェット、メインジェットとも今では入手できない最小のサイズがついていて、ニードルは一番下に下げられていました。これを見ただけで、以前いじった人が苦労をしている様子が伺えます。

 このキャブレターでよくあるのがスターターの不具合、ガソリンを止める部分のゴムが痛んでいたので交換。そして、スロー、メインジェットを一段ずつ大きなものにして調整していくと、徐々に掛かりが良くなってほとんど一発でかかるようになりました。すこし暖まるとスターターなしでもOK。これで誰でも乗れるようになると思います。




 左のスターターはゴムの部分が相手の形に変形、クラックが入っています。新品はフラット。


 ある日の夜、エンジンをかけようとしたらまたかからなくなりました。そしてプラグがびっしょり濡れていました。これまでになかった現象。新たな不具合か?次の日見たらファンネルにキャップが付いたままでした。外したら、もちろんキック一発!



’09 SM250R IE フルパワーキット

2009-07-06 21:09:00 | ハスクバーナ
 現在発売中の ’09SM250RはMFJ公認を取得しているのでmoto3クラスに出場することが出来ます。そのために、下記のフルパワーキットが別売りで用意されています。タウンユースだけでなくサーキットでも充分楽しむことができます。ただし、これを取り付けての一般路走行は出来ません。部品購入の際には誓約書が必要になります。


 SM450Rには1)ラムダセンサー~4)エアーフィルターガイドまでが付属してきます。新車納車時に誓約書を提出が必要です。

 SM450Rには250Rのようなサイレンサーの設定はありません。但し、レーサーのSM450RRのフルエキゾーストが使えます。(価格は30万円以上)

ハスクバーナSM610のカラーリング

2009-07-03 20:27:00 | ハスクバーナ
 味のあるエンジンフィーリング、軽快なハンドリングで、乗るのが最高に楽しいSM610。2006年以降は、他のSM450Rなどと同様に赤白のカラーリングでした。モデルのキャラクターに対して、派手な印象を感じていた方もいると思います。

 本国では濃いグレーのカラーリングがありましたが日本へは輸入されていませんでした。近々、このカラーリングのモデルが入荷する予定がありそうです。しかし台数は非常に少ないようです。このカラーリング興味のある方は早めにご連絡ください。


 2005年秋、ハスクバーナを扱い始めた当時最初に扱った610。このグレーのカラーリングでした。


 フューエルインジェクション化された以外カラーリングはほとんど変わっていません。

排ガス検査不合格

2009-07-02 19:28:00 | メインテナンス
 ドカティの車検を頼まれました。水冷、フューエルインジェクションのモデルです。当店で扱う車輌としては、新しい年式の車輌ですので、何の心配もしていませんでした。

 ライトの光軸で引っかかることがあるかもしれないと思っていましたが、それはすんなりパス。しかし、最後の排ガス検査でNGが出てしまいました。普通では考えられえないくらいの濃さでした。さてどうする?といっても、その場ではどうしようもありません。キャブレターならジェットを変えたり調整のしようがありますが、インジェクションは診断機がないと状態もわからないし調整も出来ません。

 幸い車検場の近くに、知り合いのドカティディーラーがあるので調整してもらうことにしました。そうなんです、診断機があるのはディーラーだけ、栃木県では2店です。

 診断してもらったところ、ディーラーさんも驚く状態の数値が出てました。前後のシリンダー間でもバラツキがあったり、調整に時間がかかりました。調整結果、無事、検査はOKになりました。

 最近の車輌は専用の診断機や、工具が無いと修理ができないようになっています。エンジンに限らず、車体にもコンピューターが、どんどん使われるようになっているので容易にはいじれません。だんだん、オートバイが乗るだけのものになっていくのは考えさせられます。


(写真と本文は関係ありません)
 やっぱり、オートバイは、キャブレターが堂々としていないといけません。趣味のオートバイはクラシックの時代ですね。