ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

心の動きと笑顔

2013-06-06 | 生態・行動
犬と暮らしている人なら、おそらく誰もが
愛犬が多彩な表情を見せることを感じているだろう。

犬は、喜びや怒りや悲しみなどの感情だけでなく、
もっと細かな心の動きに合わせて、微妙な表情を見せるような気がする。

次のZionはどこか寂しげにも見え、何か考えているような・・・
静かで澄んだ目の表情が色々なことを想像させる。



犬の顔の表情は口、目、額、耳の部分の組み合わせで表わされるが、
口をあけて口角が上がると 「笑い」 の表情に見える。

これは、見えるだけだろうか。

犬が人に対して口角を上げる(引く)という表情をするのは、
イエイヌになって以来、身につけた人の笑いの模倣であり、
服従のあいさつの意味を持つと言われている。

そして、楽しくて、嬉しいという犬自身の気持ちが
尻尾や体だけでなく、顔の表情として表われる笑いは、
近年では、実際、犬にもあるとされている。
口角が上がるだけでなく、目の表情はリラックスし、
額(人で言う眉間)が広くなり、耳を少し後ろに引く
というような表現が見られる。

日々の生活の中で、多くの人が裏付けはなくとも、
愛犬の笑いを実感していると思う。



犬は、どんな時にそんな表情を見せるだろう。
おやつをもらう時や主人が帰宅した時、遊んでいる時、好きなことが出来る時・・・

Zionの場合は、最高に素敵な表情になるのが、
「散歩に行くこと」 をほのめかした時である。
その時の表情からあふれる輝き・・・
ハッと息をのむほどに、本当にキラキラしている。
その表情、残念ながら未だ画像には収められず。



笑顔が最も多くなるのは、走ったり、遊んだりしている時。
本能として、この時が楽しいのだろう。
人や犬との駆け引きが入る遊びでは、
表情がまた微妙に変わったりするところが面白い。





犬の笑いには、もう一つ、
声を出さないで、歯をむき出しにする笑いがあることも知られている。

実際に、この笑いをランで見たことがある。
年下のオスが勝ち目のない年上のオスに対して、
黙ったまま、口をあけて歯をむき出しにし、
目には殺気立った表情はなく、怒っているような笑っているような
どちらか分からない面白い表情を見せた。

その笑いの意味とは・・・

服従を示し、衝突を避けるための表情だという。
つまり、愛想笑い?
犬同士もまた、匂いや声だけでなく、顔の表情を駆使して、
コミュニケーションを図るのだ。



愛犬が楽しそうな表情を見せてくれると、とても嬉しい。
しかし、私は微妙な表情の方に実は関心がある。

君はいったい、何を思っているのだろうね・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!