ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

外の世界への憧憬

2013-06-24 | 生態・行動
雨に翻弄される日が続きますが、
わんこの皆さん、いかがお過ごしですか。

Zionは、短時間になるのは不満ながら、元気にパトロールしています。



通常、着用しているレインウェアだけでは、間に合わず、
冬用の泥はね防止フルコートウェアも出動しました。
何も着たくないと思っているのは明らかですが、
パトロールのためなら、何のその・・・



自分の住み家の外にある世界・・・
その世界へ限りなく広がる興味・・・

特にピレネーは、この興味を満たそうとする気持ちが、とても強いように思います。
スキあらば脱走し、納得するまで帰って来ないというのも、ピレにはよくある話。
大抵は、その途中に見つけられ、または保護され、御用となりますが、
飼い主の真っ青な気持ちとは裏腹に、あっけらかんとして悪気なし。



私は、ピレネーのそんなところも実は大好きですが、
だからこそ、尽きることのない周辺環境への興味を満たしてやることは、
社会化、食事や疾病の予防とともに、とても大切なことだと思っています。

時間と体力の許す限り、その興味に寄り添うという土台があってこそ、
ピレもまた、お出かけや留守番など人の都合につき合う
心身の余裕が持てるのだと感じます。



Zionは、単なる散歩でも、パトロール(仕事)ごっこをすると、
とても、のってきます。

例えば、歩きながら、「あそこが怪しい!行ってみよう 」 などと言うと、
体中から輝きを発し、調べるような仕草をします。
「異常なし!」
私の顔が、キラキラした目に映ります。

仕事をこなした時に褒められる喜びや達成感のような気持ちは、
遊びの中からでも、感じることが出来るようです。

それは、実際に働くことはない家庭犬でも、
本能的 に求める気持ちなのかもしれません。



これを書いていて、ふと思いました。
もしも、何かの理由で、Zionが憧憬の旅に出てしまったら・・・
想像すると、恐ろしくなってきます。
2~3日放浪した頃、運よく無事に保護され、陳謝、感謝、感動。
そして、こんなことを思われたりするのだろうか・・・

お腹の辺りは、まるでサイトハウンドのように絞り上がっているじゃないか、
飼い主は、ちゃんと食べさせていなかったに違いない・・・
可哀想に、とうとう愛想を尽かして、家出したか・・・

いえいえ、何と思われても構わないのですが、
そんなことにならないよう・・・

今日も、明日も、あさっても、ずっと、きみの興味とともに。



雨が上がったね。
また降り出さないうちに、砂浜で走ろう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!