マリアヨハンナさんのブログ

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東日本大震災から2年

2013年03月11日 | 人生

亡くなられた方皆様の御霊のためにお祈りいたします。そして、被災者全ての人の一日も早い復興と心の平安をお祈りします。
 3月3日に、あの大津波でご主人を亡くされた親友のお宅に伺った。名目は女子(雛祭り)会。 ご主人の遺体が見つかったのは震災後4週間たってからで、葬儀は家族だけで行い、「お別れの会」をシアトルで2回したあとに、東京で7月にするというので、学生時代の友人にも声をかけてその受付のお手伝いをさせていただいた。 今回は、その友人たちと一緒に亡くなったご主人のご実家に伺った。
 アメリカシアトルに、かれこれ20年近く在住しているのだが、ご主人は、日本で新たなビジネスを開拓し、仙台空港に海外からの直行便を就航するという事業を立ち上げた。 大震災直前の1月に最初の便が仙台空港に着いて、さあこれから・・・・・というところだった。
 震災の前年夏に、このビジネスの為に仙台入りし、自宅のあるシアトルから実家の所沢に転居して仙台と行き来する生活であった。 夫婦ともにとてもバイタリティーのある人で、いつも、世の中になるために何が出来るかを考えて、新しいことを見つけては、チャレンジをして行く人である。出会いは、故松本亨氏の主宰する英語学校(ナイトスクール)。結婚前から、一緒にアメリカに行って学び、仕事をしたいと頑張っていた。そして、願いがかなって、ご主人の転勤でアメリカへ。 ヘリコプターの操縦免許を取得。 小型飛行機(セスナ)の免許取得。 転職。 日本の航空学校の講師。 新規事業の展開。 順調に人生を歩んでいた。
 
 友人も自宅で帰国子女になる日本人の子どもたちのための英語教室を主宰。 英語教材の日本への紹介と販売。 英語教育のブラッシュアップのために、イギリスでの英語教育法の研修参加。米国の大学院(通信)終了。 etc. いつも前向きに生きている。 実家のお母様が体調を崩しているので、年に3~4回は帰国していた。 国内にいる私など年2回行くのがやっとなのに・・・。
 ご主人が亡くなった直後、すぐに仕事の跡を引き継ぐことを決断。 全く知らない世界である。 なんと、航空機の操縦免許を取るというのだ。 あと何回かの実習で取得が出来るという話。
 そして、昨年2月にご主人のお父様が息子の一周忌を待たずになくなった。 一人息子に先立たれ、きっと本当に悲しい日々を送っていたことだろうと想像する。 その人のいなくなった家を守るためにも、日本で仕事をするためにもこの実家に転居をしてくるというのだ。
 とにかく応援をしたい。 他にも、ここに書くことのできないほどの大きな家族の悩みを抱えている。でも、決して落ち込まないで、新しい方法を探して生きている。 脱帽。
 報道では、震災以後の復興は一向に進んでいない。 放射能汚染の完全除去には30年くらいかかるらしい。 それを進めていた政府(政治家)や官僚たちは何をやっているんだろう。 一番大事なことを先送りにして、目新しいことを少しやっておけば、国民の目を欺けると思っているのではないだろうか? 東京都では、オリンピック招致運動に相当な大金をかけている。 しかし、そんな大金があるのなら、早く復興のために使ったらどうなのかしら? オリンピック招致は復興がある程度進んでからでも遅くはないのではない? 皆に余裕があってからの方が、本当に一緒に喜べるし楽しめるのではないかしら?
 政治家個人の夢や成果の為にだけ、言葉巧みに民衆を操るような目先だけの政治はやめて欲しい。
 これからの国を支えて行くのは、若者や子ども達。 彼らが本当に良い人として、世界の平和の為に、唯一の被爆(3度)国である日本という国が先に立ってリードをして行けるように、≪人材育成≫をするカリキュラムや教育や環境が最重要のように思えてならない。
 2013年3月11日記