4月25日、西国三十三ヶ所第27番札所・書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)に行ってきました。
姫路市北西部にある標高371mの書写山に位置する圓教寺は、平安中期に建立され
「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格は高く、西国三十三ヶ所中、最大規模の寺院で
比叡山、大山とともに天台宗の三大道場と並び称された巨刹です。
都から遠い土地柄でありながら皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇・法皇も多かったそうです。
昔は難所だったそうですが、今は麓に車を置いてロープウェーで一気に山上まで行けます。
そこから本堂までバスも出ていますが、山は新緑で気持良いので歩いて登ることにしました。
樹齢何百年もの木々に囲まれ、ほとんど昔のままのような急な参道の両側には
三十三所のご本尊の各観音さまが祀られ、独特の雰囲気を醸し出していました。
◎摩尼殿
天禄元年(970年)に建立。本堂は、急斜面の岩山に築かれた壮大な掛造り(舞台造り)です。
本尊は如意輪観音で、国指定重要文化財の四天王像もここにまつられています。
◎三つの堂
室町時代に建てられた国の重要文化財です。大講堂は、学問と修行の場、
中央にある食堂(じきどう)は修行僧の寝食の建物で、常行堂は常行三昧という修行をする道場です。
◎開山堂
寛弘4年(1007年)に建てられ、県指定重要文化財となっています。現在のものは江戸建築で
左甚五郎の作とされる力士や扉が残されています。
住所 : 兵 庫 県 姫 路 市 書 写2968
宗派 : 天台宗
本尊 :如意輪観音
開基 : 性空上人
創建 : 康保3年(966年)
御詠歌 : はるばると登れば書写の山おろし松の響きも御法(みのり)なるらむ
2003年公開のハリウッド映画 『ラストサムライ』 やNHK大河ドラマ 『武蔵』 の
撮影が行われるなど、ロケ地としても有名です。