『特別公開』 清水寺成就院(きよみずでらじょうじゅいん)
~借景が作り出す美しい名勝「月の庭」~
「清水の舞台」で知られる世界文化遺産・清水寺の塔頭寺院の一つで、
勤王僧として知られた月照上人・信海上人が住職を務め、幕末史にも登場します。
幕末には近衛忠熈公(このえただひろ)、西郷隆盛公をはじめとする勤皇の志士たちが集い
密談を交わした場所でもありました。 明治から昭和にかけては中興開山大西良慶和上
(ちゅうこうかいさんおおにしりょうけいわじょう)が約70年にわたって住持しました。
清水寺・仁王門 右奥の三重塔など工事中で残念です。
仁王門の左手石畳の道を進むと中央の賑わいが全く信じられないほどの
静けさの先に清水寺本坊の塔頭・成就院があります。
この奥に成就院があります。
成就院の庭園(名勝)は、月光に照らされた庭の美しさから「月の庭」と呼ばれる
江戸初期を代表する名庭園です。 東山を借景として、階段状の刈り込みや灯籠の
配置などに奥行きを感じさせる工夫が凝らされ、豊臣秀吉寄進の「誰が袖手水鉢」や
「烏帽子石」「蜻蛉(かげろう)灯籠」などが見事な庭園美を構成しています。(パンフレットより)
豊臣秀吉寄進の『誰が袖手水鉢 (たがそでちょうずばち)』
成就院庭園は静かで水琴窟も澄んだ音でしたが、
仁王門を出ると外国人の観光客がいっぱいで、狭い坂道は大混雑です。
中国や韓国の団体さんが多くて賑やか!日本語がほとんど聞こえません。
冬でもここはお祭りのような賑わいでした。
清水寺を後に最後の東寺 五重塔(とうじ ごじゅうのとう) に行きました。
~京都の象徴(シンボル) 日本一高い五重塔~
世界文化遺産・東寺は、平安京造営時に国家鎮護のために創建され、
のちに弘法大師空海に下賜された寺院で真言宗総本山。
徳川三代将軍家光が再建した五重塔(国宝)は、高さ約55mで国内最高の木造塔です。
特別公開の初層内部は極彩色の文様で彩られ、大日如来に見立てた心柱を囲んで
四尊の如来と八尊の菩薩が安置されている。 また金堂(国宝)、講堂(重文)など
密教美術の宝庫といわれる貴重な文化財もあわせて拝観できます。(パンフレットより)
ひっそりとした境内
高さ約55mで国内最高の木造塔
金堂(国宝)
本尊の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩の両脇侍像が安置されています。
講堂(重文)
食堂(じきどう)
帰りのJR京都駅で
京都駅ビルにある大階段(125段)に約1万5千個のLEDイルミネーション
バレンタインバージョンで、音楽に合わせていろんな色に変化する様は圧巻でした。
下で大勢の人がカメラを向けている中を隣接するエスカレーターに乗らず
125段の階段を下りてくる人は宝塚気分を味わっているようにも見えました。(笑