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サントリー山崎蒸留所

2015-03-11 | 見学

昨日は季節外れの雪が舞い、冷たい風が吹く寒い1日でした。

そんな中、以前から申し込んでいたサントリー山崎蒸留所のガイドツアーに行ってきました。

JR京都線で大阪と京都の府境にある「山崎」駅で下車、徒歩10分位の所にある蒸留所は、

いつも京都に行く途中、車窓から眺めていましたが、見学は初めてです。

 

 

天王山の麓に位置する山崎は、万葉の歌にも詠まれるほどの名水の里として知られ、

桂川、宇治川、木津川が合流するこの地は濃霧が頻繁に発生し、

ウイスキーの貯蔵や熟成に適した気候条件なので選ばれたそうです。

 

まず訪問者を待ち構えるのは、創業者「鳥居信二郎」氏のポスターです。

 

赤玉ポートワインのポスター、新聞広告、ポートワインボトル、

国産第一号ウイスキーの完成を記念した当時の山崎蒸留所のスタッフの集合写真。

中央の方はマッサンこと竹鶴さんですね。

 

日本製のウイスキーの繁栄

 

ここからサントリーの可愛いガイドさんの案内で、二条大麦を原料とした

モルトウイスキーの原酒をつくる施設内を見学。 動画は禁止だけど

写真はいくら撮っても構わないとのことで説明を聞きながら沢山撮りました。

マッシュタンという大きな仕込槽、粉砕された麦芽と山崎の伏流水の温水を混ぜて麦汁を作る。

 

麦汁を発酵槽に移し、酵母を加えてもろみを造る。

金属製より木桶槽のほうが乳酸菌の動きをよくさせる効果があるそうです。

 

発行によって生まれたもろみを“ポット・スチル”と呼ばれる蒸溜釜を用いて2度蒸留

(初溜・再溜)することによりアルコール度数の高い”ニューポット(蒸留されたばかりの

無色透明なモルトウイスキー)”を生み出します。

 

大きさや形状の異なる蒸留釜を使い分けることで、

多彩な味わいのウイスキー原酒を生み出しています。

 

蒸留を繰り返してできたニューポット、

樽の中で10年、20年と熟成されることによって琥珀色に色づき、味に深みが出てくるそうです。

 

蒸留したばかりのニューポットを樽に詰めて長時間じっくり寝かせ、熟成の時を待ちます。

 

樽の中での熟成の度合いの違いの展示

右が4年もの。左が12年もの。年月と共に熟成が進み琥珀色が強まっています。

 

ウイスキーは長年樽で熟成している間に少しずつ蒸発します。ウイスキー独特の味わいと

香りが生まれるためには仕方ないのですが、昔の人たちは「天使に分け前を取らせて

(飲ませて)いるからこそ、美味しいウイスキーを手に入れることができたのだ」と考え、

樽から減った分のウイスキーのことを「Angels' share(天使の分け前)」と呼んできたそうです。

 

貯蔵庫内では樽の中のウイスキーが少しずつ蒸発しているので濃厚な香りに包まれています。

貯蔵庫は温度管理をしていないため、季節によって感じる香りも異なるそうです。

夏は見学するのも暑いでしょうね。

 

こちらは1924年に仕込まれた第1号のウイスキー原酒の熟成樽です。

No.0001になっていることが分かります。今から91年も前ですね。

 

貯蔵庫の見学を終えて外に出たところに竹林を背景に山崎の名水が湧き出ていました。

千利休もここ山崎の地に庵を結び、天王山の戦で天下を平定した秀吉のために茶を点てています。

 

見渡せば山もと霞む水無瀬川 夕べは秋と何思いけむ

新古今和歌集  後鳥羽上皇


創業者の鳥井 信治郎氏(左)と2代目社長の佐治 敬三氏の銅像。

右は操業当時に使用されていたポットスチルです。

 

見学を終えて試飲会場で「山崎」のハイボールと名水とおつまみを頂きました。

水割りもお変わり出来るのですが、飲めない私はハイボールを一口だけ。

オレンジジュースの「なっちゃん」を頂きました。(・_・;)

 

  

ウイスキーライブラリー

 無色から琥珀色になるまでの熟成年の違うウイスキーや原酒の瓶が

ずらっと棚にならんでいるのは圧巻でした。

 

 

 

 

NHKの朝ドラの「マッサン」を観て毎朝泣いています。 

余市は遠いのでサントリー山崎蒸留所に行ってみたく ネットで申し込むと

3月はこの日だけ少し空いていて、やっと見学出来ました。