今までにも満州からの引き揚げについて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/2c/5ac7d455fb6e639cd05fe7adb7f70a1b.jpg?1714488301)
幼い3人の子をつれて日本を目指したひとりの女性の
手記やドラマなどを見たことがあります。
壮絶な経験を想像するだけで
胸が締めつけられました。
今回、藤原ていさんの
「流れる星は生きている」を読みました。
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幼い3人の子をつれて日本を目指したひとりの女性の
引き揚げの記録。
壮絶ではあるけれど
解説者が書いているように
「引き揚げの苦労話で終わるのではなく
集団のなかであらわれた人間の弱さや醜さを直視し
追いつめられた人間の本性をあぶりだすとともに
生きようとする人間の意志の大切さと
尊さをうったえた文学作品になっている」
平和なときでさえ子育ては大変なのに…
いや子どもたちがいたから
自分が死ぬわけにはいかないと
がんばれたのだろうか?
私だったら日本に辿り着けただろうか?
ひとたび何かが起きたら
私たち人間の生活はあっけなく
日常を失ってしまう。
読みながらいろんな感情がわきあがってきました。
あたりまえの日常はあたりまえじゃない。
病気や天災は仕方ないけれど
人災は回避することができるはず。
今このときも
戦争や紛争で
苦しんだり悲しんでいる人がいます。
歴史から学んで
世界中の人が他人事ではなく
自分のこととして考えることができますように。