2015年ノーベル文学賞が日本時間の8日とノーベル平和賞が本日9日に
発表されました。
ノーベル文学賞はベラルーシの女性作家のアレクシエービッチ紙が
受賞しました。アフガン戦争やチェルノブイリ原発事故そしてソビエト
崩壊を題材にした作品が評価されたようです。
日本の期待されていた村上春樹氏は今年も落選となりました。
私の予想したアルジェリアの女性作家のアシア・ジェーバルさんでも
ありませんでした。
受賞するかどうかの前に今年の2月に他界されていました。
ノーベル平和賞は最有力候補であったドイツ首相のアンゲラ・メルケル氏は
惜しくも選ばれず、チュニジアの「チュニジア国民対話カルテット」が
選ばれました。
この団体はアラブの春で国内の対立を緩和したことが評価されたようでして
去年のパキスタンで女性が教育を受ける権利を訴えるマララ・ユスフザイさんが
受賞したのに続き中東の民主化運動の関連が受賞に結びついた。
反ロシア的な姿勢のベラルーシ女性作家にアラブの春を支持する団体と
ノーベル賞はどことなく政治的な匂いのするものとなったと感想がある
なんて言って物知り顔で自負するなてしてたら返って恥をかく。
そんなことよりももっと深読みをして今の中東情勢がIS問題となる前の
1994年にパレスチナとイスラエルの和平が進みノーベル平和賞を受賞した
パレスチナのアラファト議長とイスラエルのラビン首相とペレス外務大臣の
ことを両国を仲介した当時の米国のビル・クリントン大統領がどのように
感じているかの方が気になる。
普通ならアラファト・クリントン・ラビンの3人が受賞するものだと多くの
人が感じていたがそうはならなかった難しさにどこか米国の姿勢に問題が
あるのだろうかと疑念を抱きたくなる。