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放射能が癌を増加させる原因とまでは言わないが。

2017-06-09 23:43:47 | 政治
3.11震災後に福一原発事故からの放射能による被ばくやセシウム被害を心配懸念する人々の考えは「左翼の放射脳」と

呼ばれ頭ごなしに批判され雑音に紛れてしまうのが常だった。どこからともなく現れた専門家が、信用できない無責任な

安全宣言を出し不安を払拭する目的で手段を選ばず発言を無理やり轟かせていた。しかしそれでも国民のセシウムに対する

不安は解消されず、話は放射能を含んだ福島産の食べ物や農産品へと移っていった。  それはいつの間にか行政の立場から

福島県民や生産者に放射能汚染の責任転嫁が進んだことでもあった。 今から考えるとそれが非常に残念に思えてしまう。 

今からでもどうにかして政府の門前払いや拒否反応を突き破り、責任の所在を政府に今一度求めたいものだ。 




政府が残念ながら放射能被害の責任追求を回避できたのは、原発反対派に流れ込んできた無責任な賛成派のお蔭でもある。圧倒的な

論的優位性から本来ならば原発推進派の右翼的な立場の人まで入ってしまった。政府は都合が悪くなるとスクラブとして反対派に

劣勢分子を内在させる事で自滅から弱体化を期待してきた。それは工作活動においてはオーソドックスなスタイルで歴史的にも

開放的な組織や集団は感情論に流されやすい性質を持ってしまう。 更には政府は無責任でも安全宣言がなければ、原発事故作業員が

集まらないと逆回転する理屈に縋り泣き嘆き、行き場を失って困窮する賛成派を必要悪で逃がした為に反対派に流入してしまった。

反対派に流れて来た元原発賛成派は口を揃えて云う。

「最初はみんな大丈夫だと思ったけど、段々と危ない事が解ってきた。」

政府が逃がしてやった原発賛成派ですが、反対派に雪崩れ込んでは意味が無い訳で、悉く空気の読めない賛成派は必要悪どころか

不必要と言われ、始末の悪い存在で原発賛成を唱える人自体が非常に少なくなっている。




震災時の原発事故から6年の歳月が流れて、5年目からは日本の癌罹患者が年間100万人を超えた2016年から一年経ち、今年も

3.11から続くように汚染被害の月日を積み重ねて今まで以上に癌の罹患者数が増加するのか、それとも放射能汚染被害の天井が

やっと見えて、今年は100万人以下を推移できるのだろうか? 原発事故は放射能の汚染の恐怖から食べ物や農産品に移り

今は癌患者の話題となり、目に見えない放射能の恐怖は原発賛成の人となり、被害も癌患者という人となった。

何も放射能汚染が癌患者を増加させる原因とまでは言わないが。









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