石破茂は今までずっと自民党内で無派閥でいた訳では無く参議に青木幹雄が居た頃に平成研究会に顔を出していた。
何時までも無派閥でいる石破茂を青木が快く思わず、党内の風通しを良くする名目で自らが所属する派閥の会合に
誘った事が切っ掛けだったとされる。だがこの情報が正しいかは判断しかねる。しかし2012年の総選挙後は石破茂が
外様議員として参加していた平研はかつての経世会の名残も薄く総裁選に候補者を出せない弱い派閥に成り下がり
安倍晋三の清和会に付随している第3勢力に甘んじていた為に野党時代から数えて9年以上代表として派閥を支えて
いた額賀福志郎を降ろす事になった。後任には竹下亘が代表となっている。
それとは逆に石破茂は自民が政権奪回してからは無派閥連絡会と称して事実上の自己の派閥の前身の形を立ち上げて
党内で存在感を強くして後に石破派になり安倍政権の打倒を狙い次期総理大臣の座を虎視眈々として狙うまでになって
いる。袂を分かつ結果になった石破派と額賀派の平研ですが、党内最大の派閥だった竹下派の経世会の頃から考えると
石破が平研に青木幹雄からみで出入りするようになったのは自民党内の保守本道の派閥を潰す為の工作のようにも思える。
もしくは慶應の石破が早稲田勢を弱体化させるために送られた刺客のようでもある。後者の早慶ネタだと実につまらない
話になるのだが、保守潰しの工作であるならば、米国のやり方は意外と本気モードの常套手段で、経世会の誕生した85年
に政治の水面下で何かが在ったと陰謀論ありきで考える方がよっぽど興味が沸くものだ。
表向きにも石破派が打倒安倍政権の筆頭と目されているとしても、保守本道に対する党内のスクラブとしての役割も
否めない訳でもしも米国CIAからの刺客ならば、ネトウヨで似非保守で軍事オタクな石破茂は恰好の逸材だと思われる。
同じように保守本道を掲げる老舗派閥の番町政策研究所も山東派時代に元スピードの今井絵理子を派閥に入れて一年足
らずで麻生派に吸収されてしまった。このままだと保守派は安倍晋三のいる親米派の清和会の一本になりそうな雲行きだ。
しかし森友学園問題など今の安倍政権には数年前のアベノミクスの効いていた頃の神通力は無い。本来ならば単なる
噛ませ犬になるはずの石破が万が一にも国際情勢不安定で日本の向う見ずな軍国化が期待された場合に冷静さを失った
トランプ大統領が軍事オタクの石破に白羽の矢を立てる可能性が無いでもない。